Albums: - Christian McBride trio / Live at the Village Vanguard, Mack Avenue. - Go go penguin / Man Made Object, Bluen. - Joshua Redman & Brad Mehldau / Nearness, NONES. - Radiohead / A Moon Shaped Pool, XLREC. - Paul Simon / Stranger to Stranger, Concord Records.
Compilations: - Bruce Springsteen / The Album Collection vol.1 (1973-1984), Mastered for iTunes. - きゃりーぱみゅぱみゅ / KPP BEST, ワーナーミュージック・ジャパン.
空調設備メーカーのキャリア(Carrier)は、昨年インディアナポリスにある工場での生産をメキシコに移すとアナウンス。その後、トランプが次期大統領に当選すると、撤回して、国内で生産を続け雇用を維持することでトランプ氏と合意。しかし良く調べると、キャリアの親会社は航空機エンジン・軍事・宇宙産業等の企業を傘下に抱えるユナイテッド・テクノロジーであり、連邦政府とのビジネス上の関係は極めて深い。したがって、次期大統領とインディアナ州元知事でもあるペンス次期副大統領の多少無理な要求を受け入れるのにさほど躊躇はなかったはず。
Larry Summersが一生懸命くさすまでもなく、要するに政治ショー。
ヒラリーがTPPに関して"As of today, I am not in favor of ..."と発言した事を受けて、FTや日経までが彼女を大々的に批判し始めた。いやみなさん、真に受けるんですか? 言い回しからして、後で発言を修整する気満々なことがミエミエじゃないですか。と、思っていたらMankiwが(彼はRepublicanなので相当辛口だが)まさに私の思っていた通りの事をブログで書いていた。以下は、核心部分についての私の超訳:
「ではクリントンを支持しているエコノミスト達は、彼女に対する支持を撤回し始めるのだろうか?それは疑わしい。私の推測では、彼らのほとんどは、彼女の現在の発言を信じていないだろう。彼らは、彼女がいったんホワイトハウスに戻ったら、彼女の夫がまさにそうであったような貿易協定に対して中庸な態度に戻ると予想している。言い換えれば彼らは、彼女の発言が信用できないでことを計算に入れている。」
無論この議論の前提には、ほぼ100%のエコノミストが自由貿易を、したがってTPPを指示していると言う背景がある。
まあ個人的には、共和党は歴史的に自由貿易擁護の立場であるにも関わらず、その大統領候補指名レースのトップランナーであるDonald Trumpが、真っ向からTPPを否定していることの方が、よっぽど懸念を抱かせると思う。
- Robert Plant / Lullaby and... The Ceaseless Roar / Nonesuch
- Fred Hersch Trio / Alive at the Vanguard (2012) / Palmetto
- Craig Handy / Craig Handy & 2nd Line Smith / Masterworks
- Jason Moran / All Rise: A Joyful Elegy for Fats Waller / Blue Note Records
- Dream 5 / ようかい体操第一 / itunes
- Idina Menzel / Let it go / itunes
ついでにNYの証券会社にいる友人(フランス人)に「Kuroda Bazooka#2」は,Wall streetでどういう受け取られ方をしているんだとメールしたら,Let me look into itと言ってからしばらくして「みんなあんまり関心ない」という答えが返ってきた。彼らの大半は中間選挙の行方に気を取られていて,ドル高(円安ではない)の進行は,QEからの脱出と米国景気の相対的な好調さの自然な反映だという認識らしい。要するに日本で騒いでいるほど,海外では円安に関心を持たれている訳ではないってことですね。確かに他の通貨の対ドルレートを見ると,円安というよりドル高だしね。
準決勝が両方とも残念な試合だっただけに,どうなるかと思ったが,ポゼッション=ドイツ vs カウンター=アルゼンチンという組み合わせがはまって,非常に緊張感がある良い試合になった.延長後半になって,最後やはりアルゼンチンの守備がへたってきたところに,シュールレとゲッツェという交代枠で入った若手が決めて,結局は大方の予想どおりの結末になった.
ベストゲーム: ドイツ vs アルゼンチン 決勝
ベストゴール: ファンペルシー オランダ vs スペイン 44分
PS メジャーなスポーツの大会では,大昔はQueenのWe Are the Champions,ここ最近はWhite StripesのSeven Nations Armyが定番だったが,これからしばらくはPharrell WilliamsのHappyがはやるのかしらん?
岡田の解説とダブるが,ベルギーがもう少し早く選手交代して,ギアをトップに入れていたらどうなっていたかわからなかった.とは言え,やはりベルギーはこのレベルで戦うには,チームとしての引き出しが少なすぎるかな.その割にこのゲームではコンビネーションも今ひとつだったし.
個人的にこのW杯のベストチームはドイツだと思うが,いずれにせよドイツ vs ブラジルの勝者が決勝でも勝つ可能性が高いのではないか.
「ブラジル vs チリ」「コロンビア vs ウルグアイ」を見た後だと,多少緊張感に欠ける試合だったが,特に後半試合の展開は面白かった.最後は,知将ファンガールの面目躍如といったところだろうか.後半の給水タイムの前後で,キャプテン&エースのペルシを下げてフンテラールを入れ,大胆にフォーメーションを変更して大当り.それにちゃんと対応できるオランダの選手も凄い(特にカイト).3バックだろうが4バックだろうがドンと来いというチームとしての戦略対応力の高さは,ヨーロッパ勢,特にオランダ・イタリアの専売特許だよなあ.無論,自分たちの基本フォーメーションに拘る南米勢やスペインというのも,それはそれで魅力的なんだが.
ブラジル vs メキシコ:0-0
思い切り眠い中,頑張って起きて見続けた割にはいま一つ戦術的なスペクタクルさに欠けた試合だった.まあ南米勢同士の対決だからしょうがないけど(メキシコは北中米予選だが,サッカー文化としては完全に南米系だよな).ただ王国ブラジルに立ち向かうメキシコの立場から見ると,これ以上スリリングな試合はないし,満足のいくものだったと言えるだろう.そして日本サッカーが参考にすべきはまずはメキシコというのも,昔から言われていることだが,至極真っ当な主張だと思う.
ロシア vs 韓国:1-1
こちらはまったく真面目に見ていた訳ではないが,何というか本当に面白くなかった.ブラジルvsメキシコが徹頭徹尾ガチンコの真っ向勝負なのに比べると,こっちは最初から引き分けでもいいやという本音が,両チームともから感じられる中途半端な試合.しかも韓国の得点の際のロシアのキーパーのミスは,オランダ戦でファンペルシに二点目を入れられた時のカシージャスと同じくらいお粗末なもだったと言わざるを得ないだろう.
出向で2年間お世話になった財務省の研修とは,良かれ悪しかれなかなか縁がきれなくて,今年度はなぜか「上級マクロ」,すなわち学部ないしは大学院の修士で経済学を専攻した連中を相手の講義を担当させられたので,その感想を備忘録的に:
研修の担当者も,研修を受ける側の受ける若手の方も理解しているが,このレベルでマクロ経済学の授業は,特に教える側としては恐ろしく難しい.
理由その1(=技術的な理由)米国の大学院では,1年目の必修のマクロの授業の少なくとも2割,場所によっては半分近くを,動学的最適化の技術的なテクニックの習得に割く.それよりは大分ちょろい一橋でも,大学院の上級マクロは週2回1学期分の授業を二人の教員で担当し,そのうち一人は半分以上を動学最適化に割くことになる.ところがMOFの時間の割当てで,真面目に動学的最適化を教えようとすると,どんなに刈り込んでいっても全体の半分をそれに割り当てることになる.これにOLGなんか加えたら財政金融政策の話をする時間なんか皆無.
その一方で最近,財務省で海外の経済のPh.D.に行く若手は一年で0人~2人。海外留学組のうち恐らく半数以上が英国(LSE, Oxford, Cambridge, UCL等)の一年で終わる修士課程で,残りが米国のPublic PolicyかBusiness School.この状況で動学的最適化のテクニックを,クソ真面目に教える意義はあまりないし,そもそもPh.D.に行くつもりの奴は初めからある程度理解している.
そういう訳で,今回は「2期間の異時点化最適化問題とオイラー方程式の導出と解釈を厳密にやって,infinite horizonの動学的最適化はその延長線上で軽く触れるに留める」というやり方にした.まあ頼んできた担当者も,「動学的最適化とDSGEの線形近似のみ」の上級マクロは役所では全く役に立たないということがかってきたというか、そういう詰め込み方をしても、結局受講者が全然理解できていないということが過去の経験の蓄積から分かってきたようだ。で,私のようなやり方をする人間の方が良いと判断して,上級マクロを振ってきたのだと理解している.
経済学部出身のキャリアに「マクロ経済学」を教えるのが難しい理由その2:
リーマン・ショック以降,私の専門のファイナンスもゴタゴタしてはいるが,マクロ経済学はそれとは較べものにならないほど混乱している.「グレート・モデレーションだから,ニューケインジアンのDSGEで金融政策をMatlabでちょちょっとやればグー」みたいなパラダイムは崩壊していて,じゃあ何をやればいいのと言われても,あんまし明確なコンセンサスは出てきていない.リーマンの前にPh.D.を取ったミクロ専門家とかが,訳知り顔で「米国のマクロはDSGE」なんて言うのは,ミスリーディングもいいところで本当に迷惑.
最後の時間に受講者に「ではDSGEでなければ,どういうマクロを勉強するば良いのか」と聞かれたが,正直上手い答えは見つからなかったので、こういう回答をした:「行列を使った議論の展開を厳密に理解しなくても、計量経済学で何が問題になっているかは理解できるはずなので、DSGEに対してもそういうアプローチで良いのではないか.あとはRogoffやCaballeroのDSGEの問題点に対するコメントを読んでください.Rogoffの方がまだしもDSGEに好意的ですが,しかし二人の論点は共通しています」:"A fair criticism is that because academic researchers place great emphasis on internal consistency, there is tendency to give far less rigorous attention to external consistency. (Rogoff)","current core—by which I mainly mean the so-called dynamic stochastic general equilibrium approach—has become so mesmerized with its own internal logic that it has begun to confuse the precision it has achieved about its own world with the precision that it has about the real one. (Caballero)"
http://scholar.harvard.edu/rogoff/publications/three-challenges-facing-modern-macroeconomics
http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=1683617
- Charles Lloyd / Jason Moran, Hagar's Song, ECM.
- Geri Allen, Grand River Crossings: Motown & Motor City Inspirations, Motéma Music.
- Dave Holland, Prism, Dare2 Records.
- Boz Scaggs, Memphis, Savoy Jazz.
- Janelle Monáe, The Electric Lady, Bad Boy.
昨日で大学の行政の仕事は一段落したので、年賀状を書きつつ、しばらく前に買ってあったボブ・ウッドワードの「政治の代償 The Price of Politics」を1/3くらい読む。内容としては、いわゆる「財政の壁」問題を巡るオバマ大統領と野党共和党の間の、うんざりするような抗争(?)のドキュメンタリーである。まあ、おおよそのことは想像がついていたのだが、やはりオバマはそういう人で、オバマ政権というのはそういう根本的な問題を抱えていたのね、というのがよく分かる。清廉潔白で賢く、理想は高いが、頑固で人の言うことを聞かない人(オバマ)と、女たらしだが、同時に人たらしで政治的交渉・韜晦に長けた人(クリントン)、どちらが政治的リーダーとして有能かと言うと、経済問題が最大の政治問題であるような状況ではやはり後者だろう。(無論、オバマが黒人として初めて大統領になったことの歴史的意義は極めて大きいと思うが。)なお、もう少し分析的な視点から、民主党vs共和党の政治経済学と米国政治の機能不全の問題について知りたいという方は、It's Even Worse Than It Look by Thomas E. Mann and Norman J. Ornsteinという本が優れています。