Tuesday, April 29, 2008

私は准教授

「准教授」という単語をInternetや2chで検索をかけると,かなりえらいことになっている.無論うちの大学ではなく,青学と灯台なのだが.

おかげで,うちの大学の急性アル中事故はあまり世間様の耳目を集めずに済むかもしれないが,人命が失われたのだから,本当はこっちのほうがよほど問題だ.GW連休の谷間だというのに,明日の会議は長く&重くなりそうで,個人的にも今から鬱である.

Monday, April 07, 2008

ちなみに

経済学者でもブログを持っている人はいくらでもいますが,アメリカでも日本でも,毎日のように定期的に更新している学者は,実は本業の方は現在進行形ではあまり活発ではありません.

*いまやテキストブック・ライターとしての方が有名になってしまったハーバードのマクロ経済学者.
*ノーベル賞確実とは言われるが最近はコラムニストとしての方が名前を見るプリンストンの国際貿易の専門家.
*今はバークレーにいる,私がハーバードで習ったマクロ経済史の専門家(ブログでの書評をするのが趣味みたい).

といっても,ここらへんは過去に優れた業績を上げた人たちですが...

研究者ですらこうなんだから,大学院生でブログなんか毎日書くやつは,ロクなもんじゃないですね.

ブログの更新について質問されたので...

ブログを読んでもらうためには,毎日更新するのが鉄則ですが,基本的にここは私のチラシの裏ですので.自分が気が向いた時しか更新しません.で,更新の頻度が多い時期というのは,研究以外の仕事が中途半端に忙しい時です.本当に雑用が忙しい時は,書き込む時間的余裕がありません.逆に,雑用がなく研究時間がたっぷりあるときは,そちらに没頭しているので,やはりブログに時間は割きません.3月の終わりから二週間ほど,雑事から解放されて研究に時間を費やしていたので書き込みませんでしたが,今日は朝から会議,打合せ,重要連絡のメール発信,最後は大学院の新歓パーティーで,まともに研究の時間がとれませんでした.なので,研究室を出て帰宅する前に書き込みしています.

大学の建物

週末,妻に付き合って国立新美術館に出向き,モディリアーニ展を見る.ついでに隣にある政策研究大学院大学の建物を初めて間近で見て,怒りを覚える.私のいる一橋の経済研究所なんて,いまだに耐震補強工事をしてくれないので,少し大きい地震がきたら,私は階上から降ってくる大量のロシア語の本に埋もれて圧死が間違いないというのに.なんで教員の半分が官僚の天下りの大学のために,こんなオサレナ校舎を六本木に作っとんねん.かと思えば,文科省の元施設企画部長が汚職で逮捕されるし.まったくハコものを作る優先順位くらいちゃんと考えろ.

Tuesday, March 25, 2008

最近のお気に入り

TBS『あらびき団』毎週水曜日深夜11:55.
特に世界のナベアツ

ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』

首藤奈知子,小郷知子(しばらく前はNHKのニュースはまったく見なかったんだが,最近は民放の朝はどの局も見る気が起きん.)

大木優紀(in くりぃむナントカ)

Friday, March 21, 2008

「空白の日銀総裁人事.44年ぶりの民間人総裁あるか ?」

適性ということで言えば,FRBの議長と違って,日銀総裁のポストをこなせる人間は,現時点では日銀か財務省の出身者以外は考えにくい.その最大の理由は,日銀総裁の職分に深く関係するこの二つの組織が,揃って内部の生え抜きを重視・重用する強い傾向があることである.別な言い方をすれば,他に優秀な人材がいないわけではなく,日銀総裁になるために必要な経験を積めるポストを,この二つの組織が事実上独占している(少なくともFRBと比較した場合)というだけのことである.
 だとすれば,この際,多少ギクシャクしても,日銀総裁には敢えて民間人を起用してしまった方がいいのかもしれない.もっと言えば日銀・財務省とも,もっと下のレベルで,アメリカばりに,民間やアカデミックからの中途採用やポリティカル・アポイントメントを増やすべきだろう.確かにかつては日銀・財務省は日本の超エリート集団だったし,40前後の私の年代くらいまでは,まだそう言えるかも知れない.しかし今の30代半ばくらいを境に,日銀も財務省も霞ヶ関全体も,同年代の本当に優秀な人材を惹きつけることができなくなってしまっているのは明白である.今から20年後の日本の「官」の在り方を考えるならば,30代・40代の優秀な人材を外部から積極的に採ることを,これらの組織は本当にもっと真剣に考えるべきである.

Monday, March 17, 2008

自民、福井氏続投打診? 民主は断る

日銀の独立性というのは,財務省からの独立性だけでなく,永田町からの独立性という意味も強く含んでいるはずなのだが,今回の日銀総裁人事は完全に政争の道具にされてしまっている.

もうひとつ今回のゴタゴタで良く分ったことは,速水総裁と彼が象徴していたガチガチの日銀保守路線に対する,自民党および経済界の拒否反応の強さである.この点に関して言えば,財務官経験者を候補として示唆したことから分かるように,民主党も別に日銀に同情的なわけではない.今後,総裁+副総裁の3人の中で日銀の生え抜きが2人以上を占めるということは,まず当面はあり得ないであろう.従って,白川氏の副総裁が決定してしまった時点で,山口元副総裁の総裁就任の目は事実上無くなっている.

Thursday, March 13, 2008

Thriller, 25th Anniversary Edition

今聞いても完全無欠,完璧なpop albumだ.それ以外に表現のしようがない.しかしマイケルといい三浦和義といい,25年後にこんなことになっているとは...

Wednesday, March 12, 2008

武藤、伊藤不同意、 白川同意

予想どおりといえばそれまでだが、単なる政治ゲームで、日本経済にとっては何一つ良いことのない出来事だ。長期的には民主党(特にハトぽっぽ)が、かなり決定的に経済界から信頼を失ったことは間違いない。

福田首相にはまだ一縷の望みを持っているが、組閣の際に一番の重要ポストに入れるべきでない人を入れたツケは回ってきている。

Monday, March 10, 2008

日銀総裁・副総裁候補の人事案を巡って

総裁:武藤  副総裁:白川,伊藤

我が師匠のことはさて置くとして,3人セットで考えるなら,人事案としてはかなり良い線だと思う.「総裁:武藤,副総裁:白川」の名前が挙がった時点で,岩田氏を残すというのでも無い限り,二人目の副総裁に他の誰を持ってきても,政策的にちょっと日銀内部の保守路線の色が強すぎるということになってしまったと思う.

もう一つは,単に自民党内の根回しゴロゴロで人事案を決めたのなら,よりによって我が師,伊藤隆敏の名前が出てくることは無かっただろうという点である.一般的にはさほど目立ってないかもしれないが,最近も政府系ファンドやら,航空の外資規制やら,頼まれもしないのにいろんな所でガオガオ吠えまくっていた.それが彼の存在意義だし,行動パターンは私が学生の頃からまったく変わっていない.しかし,経済財政諮問会議に関わるようになって以降,それを煙たがる周囲の声は,私の耳にすらかなり入ってきていた.それを敢えて副総裁候補に選んだんだから,パソコン画面の前で「うそぉー」と叫んでしまった.ということは,妥協の産物というよりは,首相とその周辺がある程度ちゃんと考えて選んだということなのだろう.

私は福田首相という人物を,まだいま一つ測りかねている.確かに就任からこっち,現政権には失望させられることばかり多い.しかし状況が状況なだけに,彼に他に何ができただろうと考えざるを得ない部分もある.今回敢えて正面突破で武藤氏を候補に据えたこの人事案を出してきたことで,日銀総裁選びと暫定税率の問題を上手く乗り切れば,4月以降,ひょっとして本格的にリーダーシップを発揮してくれるのではないかという,淡い望みを抱いてしまったことは確かである.

我が師に関しては,本人は喜んでいるのだろうし,何はともあれ御武運をというしかない.

ヒラリー・クリントン vs オバマ

この争いは極めて大雑把に言うと

 ヒラリー支持:ヒスパニック,(中年以上の)女性
 オバマ支持:黒人,若者の全般

という分類になる.オバサンと若者が仲が悪いかどうかはさておき,黒人とヒスパニックは,まあ仲が悪いと言ってしまって良いのかも知れない.もう一つ重要なのは,民主党の中にすら(傲慢だという理由で)ヒラリーを嫌いだという層が一定数いるという点である.

オバマが民主党の候補者選びに勝ったときに問題となるのは,

1.年末の大統領選挙まで時間が空くので,今のオバマ・フィーバーは続かない可能性が高い.
2.副大統領候補を誰にするか?
3.オバマ自身の政策手腕(特に経済関係)が全くの未知数であること.

の三点である.2も3も重要だが,これらの点は最終的にはすべて1の問題に帰着する.

民主党が鉄板で大統領選に勝つ方法は,大統領候補ヒラリー・副大統領候補オバマの組み合わせで,これなら共和党候補が誰であっても勝てただろう.このまま行くと民主党の候補者選びはオバマが勝つのだろうが,その場合,副大統領候補にヒラリーを据えるのは難しい.したがって今のままなら,私は最終的には共和党のマケインが大統領になると思う.

Thursday, March 06, 2008

外務省美人大使&京大副学長W不倫!

いや単なる写真週刊誌ネタなんですが、単に密会に使われたという品川のホテルが、間違いなく自分が結婚式を挙げたホテルだったもんで、つい。

Tuesday, March 04, 2008

いろいろ御迷惑をおかけしました

もう1週間前になるが、先週の月曜日、学部入試の二次試験の監督中に体調を崩して倒れ(厳密に言うと、直前に試験室を抜け出して廊下に寝転がった)、二日目の試験はサボらせてもらった。直後は車イスで保健センターに運ばれ、妻が大学まで迎えに来るなどえらい騒ぎで、その後も3~4日、腹具合は万全ではなかったのだが、一応、一日ゆっくり休んで水曜から公務に復活した。まあ風邪だったんでしょうが(インフルエンザではない)、過労気味だったのも確かかと。諸方面にいろいろ御世話をかけました。昨日あたりから完全復活したことを御報告するとともに、みなさまに御礼申し上げます。

Wednesday, February 06, 2008

餃子、餃子、餃子...

朝のワイドショーも夜のニュースも,ギョーザばかり.そんなにムキになって,みんながみんな餃子の製造工程を再現・分析しなくてもよいではないか.もっと他にもいろいろ重要なことはあるんだし.

Sunday, February 03, 2008

センター試験のリスニング

2週間ばかし前になるが,センター試験の監督員をしていた際,リスニングの再開テストに一橋大学全体でただ一教室だけ当たってしまった.おかげで学内でいろんな人に,半分面白がって,ねぎらいの言葉をかけていただいた.しかし,あんな試験のやり方で全国試験をやったら,問題が発生しないで終わる方が奇跡だ.まったく,この国の役人は「品質管理」の基礎が分かっていないんじゃないだろうか.

Tuesday, January 15, 2008

ヤッターマンのリメイク

案の定,微妙だなあ.昔のヤッターマンをそのまま再放送してくれた方がよっぽど見る気が起きるのだが.
別件だが,仮面ライダーだった過去を隠すオダギリジョーは潔くないが,微妙なお笑いCM(資格持ち=四角餅とか...)を断らずに片っ端から引き受ける玉木宏もどうかと思う.

Friday, January 11, 2008

最近の研究室音楽事情

iTunesでアルバムをダウンロードして聞くようになったことも,去年の変化か.Radioheadの新譜のような新しいのはもちろん,1980年代のMadonna, Pet Shop Boys, ABC, Madnessといった,非常に懐かしいが,CDを買うところまでは入れ込んでいなかったアーティストの音楽を聴くようになった.

あとは,MethenyとMehldauのカルテットは期待していたんだが,CDも日本公演もいまいちピンとこなかった.どっちも素晴らしいアーティストだが,Mehldauに思い入れがある人間としては,彼がMethenyに気を遣いすぎのような気がしてならない.

2007年のBest Albums (Best5)

- This Meets That / John Scofield, Verve.

- Mirror / Jacky Terrasson, Blue Note.

- White Bread Black Beer / Scritti Politti, Rough Trade.

- Bring It on Home... The Soul Classics / Aaron Neville, Burgundy.

- Beauty & Crime / Suzanne Vega, Blue Note.

* 幾つか2006年発売のCDが入っています.
* 去年は,なぜか歌ものを多く聴いていますね.

Wednesday, December 26, 2007

今年最後の大仕事

StanfordのKen Singletonに来てもらって、一橋の竹橋キャンパスで特別講義+ミニコンファレンスをやるという、年末の大仕事がやっと終わった。今回の講義で、焦点を当ててもらった金利の期間構造に関するMacro-financeアプローチというのは、ものすごい勢いで発展している非常に重要な分野でありながら、日本は世界水準からかなり遅れている状態であったので、これを機会に、日本でもどんどんと若手が参入してくれれば良いなと思っています。非常に有意義なレクチャーであったと自画自賛できる内容だったと思いますが、惜しむらくは、座って聞いてるだけのほうが楽だったし、自分のためになっただろうという気がします。

Thursday, December 13, 2007

NHKスペシャル「ワーキングプア」

以前,見たような気はしていたのだが,今週の月曜日にまとめて再放送をやっていたので,妻と一緒に全部見た.
 結論から言うと,「うーん違うんじゃない」という感じ.確かに表面上は「ワーキングプア」という言葉でくくれるにしても,経済学的に明らかに異なる原因を持つ問題の結果だけ捉えて,「格差が広がっている」,「格差を是正せよ」というトーンでまとめるのはどうかと思う.あの番組が「ワーキングプア」と総称していたものの中には,少なくとも,

 1.大都市と地方の格差の広がり
  (というか地方都市の衰退)
 2.25年勤続しないと支払われない年金制度の問題
 3.グローバリゼーションによる特定の産業の衰退
 4.大都市における家族・地域共同体

といった複数の,明らかに本質的に原因が異なる問題が含まれている.

それぞれについて言いたいことはあるが,とりあえず1と3に関して言えば,小泉政権以前の自民党は,夕張市の現状に象徴されるように,地方や衰退産業を頑なに保護しようとし続けて,し続けて,結局,日本全体の政治経済システムを疲弊させてしまった.小泉改革は性急だったかもしれないが,逆にいえば,もっと以前にやっておくべきだった改革を詰め込んで,一つの政権でやったからそうなってしまったということ.別に小泉は好きではないが,かと言って時計を反転させましょうというのは,OLD LEFTのアナクロニズムもいいところだと思う.