よせばいいのに,またぞろ翻訳の仕事を引き受けてしんどい思いをしています.まあ本そのものについては日本語訳をあえて出す意味が十分あるとは思うのですが,何ぶんメインの著者がヨーロッパ大陸の人なので,英語の表現に分からないところが多くて妙な汗を結構かいています。
翻訳の仕事の難しさに関しては,かなり昔に香西泰氏が,まさに私が思うところを述べています:「翻訳は労多くして功少ない仕事であり、しかも誤訳の危険 は非常に高い。...よくわからないところ、気づかないところは残らずにいまい。」(ニスカネン「レーガノミックス」日本経済新聞社、訳者あとがき)。ち なみに香西泰氏自身のニスカネンの本の翻訳は,非常に質の高い仕事です.にもかかわらず,巷に経済書,特に金融関係の本の,いい加減極まりない翻訳のなん と多いことか...
Wednesday, August 16, 2006
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