Wednesday, June 28, 2006

中野ブロードウェイと六本木ヒルズ

5月に中野に引っ越したが,奥さんは若いころ長い間住んだことがあるので,現在の中野ブロードウェイの状況にショックを受けているらしい.私もこの前探検 してみたが,2Fより上は秋葉原の出島みたいになっていて,まんだらけとフィギュア・ショップ,コスプレ・ショップ,それにメイド喫茶で7-8割を占めて いる.(まあ,それで何が悪いわけではないんだが...)
 最近出ている中央線沿線ガイドの類によれば,40年前の中野ブロードウェイは,おしゃ れなお店とアーバンな居住空間が隣接する,さながら今の六本木ヒル ズのような場所だったらしい.それが今やオタク文化の九龍城になってしまっている.そういえば思い当たることがある.ホリエモンも村上世彰氏も,ヒルズ族 の連中はみんなどこかオタクっぽいのだ.あの連中は何かというとメディア上で自分の意見を語りたがるが,それは新時代の主義主張というよりは,自意識過剰 な自己言及であり,ヒルズ族という閉じた集団の仲間内の言語体系での自己肯定である.そして外界が彼らに否定的な言動に出ると,すぐに子供のように逆切れ してみせる.この生態は,オタク族そのものではないか.
 ということは50年後の六本木ヒルズは,猫耳のアンドロイドがマンダラケ・バーでジンファンデルを注いでくれる,日本が誇るオタク文化の虚塔になっているのだろうか? 

Tuesday, June 27, 2006

イタリアvsオーストラリア

昨日のオランダvsポルトガルがあれだけ荒れたからかも知れないが,今日の審判,マテラッツィの赤紙も,最後のPKも厳しすぎるような...
いやあ,それにしても御腹いっぱい.あそこまで守りきって,最後の最後にPKをゲットするイタリアってやっぱりイタリア.

Sunday, June 25, 2006

W杯日本代表

良い方に予想を裏切って欲しいと思っていたが,まあなんと言うか,結局予想通りになってしまった.まあいろいろ感想はあるけど,幾つか重要だと思うことだけ:

*年齢的に,この大会が日本の黄金世代のベストの時期と重なると言われていたが,事後的に見ると,少なくとも中田英と小野については,最盛期は前回のW杯だったと言わざるを得ない.

*加地と駒野との差は明白だった.加地についてだけは,ジーコの慧眼を認めざるを得ない.

*予選グループ最終戦でのネドベドと中田英は,ともに崖っぷちに立っても調子の上がらないチームの中で孤軍奮闘していた.しかし両者の間には「スピード」という面でかなりハッキリとした差があった.それはまたジーコの作ったチーム中盤全体に関して,欠けていることが初めからハッキリしていたものだと思う.正直,中村キノコをチームの中心に据えることについて納得したことはタダの一度もなかったが,もしどうしてもそうするなら,前への突破のスピードがある選手を何人か周りに配することをするべきだった.その場合,福西よりは稲本だし,左サイドも三都主以外の人選があり得たはず.

*川口とキノコについては,共に素晴らしい素質を持った選手ではあるが,ハッキリとした欠点を持った選手であることを認識するべきだ.川口がスーパーセーブを連発したからといって,ハイボールの処理という彼の欠点が消えてなくなるわけではない.オーストラリアに同点に追いつかれたシーンは,間違いなくキーパーのミスであり,川口の欠点が如実に出たシーンだった.