Sunday, March 08, 2009

PLUTOとバーディー

新しいのが出たらとりあえず買うというアーティストがいて,音楽ではBrad Mehldaudだが,漫画では浦沢,ゆうきまさみ,そして西原である.私以外にも,PLUTOと鉄腕バーディーEvolutionの単行本の発売を待ちかねて,店頭に並ぶと同時に購入した人は多いのではなかろうか.

PLUTOは原作があるだけに,MONSTERや20世紀少年の新鮮な緊迫感には欠けるが,浦沢の「風呂敷を広げすぎて畳めなくなる」という病気は気にならないので,20世紀少年の最後のグダグダの後では安心して読める.その意味ではバーディーほうがよほど心配だが,009の「神々との戦い編」を何度も書き直しつつ,とうとう風呂敷を広げたまま死んでしまった石森章太郎という例もあるので,まあとりあえず気長に付き合うことにしよう.