Sunday, November 30, 2014

買われるが読まれない本

Kindleでダウンロードした本の最後にマーカーを引いた(ハイライトした)ページのデータというのがあるそうで,Ellenbergという数学者はこれをHawking indexと呼んで「みんな買って本棚に置いておくが,ほとんど読んでない本」の尺度として使っている.無論,ベンチマークは『ホーキング,宇宙を語る』.WSJの記事によると,経済学ではカーネンマンの『ファスト&スロー』ですら『ホーキング,宇宙を語る』と同じレベル(本全体の6.8%).もうすぐ翻訳が出るPiketteyの『21世紀の資本』に至っては,ホーキングをはるかに下回るぶっちぎりの最下位(全体の2.4%!).「Pickettyが流行っているらしいから買わなきゃ」と思っている人は,とりあえずエコノミスト誌(今年の8/19号)の深尾先生・森口先生の論説を読んで見てからにしてはどうでしょうか. http://online.wsj.com/articles/the-summers-most-unread-book-is-1404417569