Saturday, February 17, 2007

最近わかったこと

そんなに頻繁ではないが,しばらく前から私の大学の研究室に,野菜の注文の電話が掛かってくるようになった.大学院の入試の待機で時間が余った時にネットで調べてみたところ,研究室の電話番号が,国立に最近できたある自然食品(?)会社のそれと,1つ違いだということが判明した.ちなみに,そこの社長は元アダルトビデオ会社の社長で,素人のプロジェクトに金を出資するテレビ番組で結構有名だったので,私も名前くらいは知っていた.
 だからどうしたと言われても困るんだが,留守電に「注文したトマトの大きさについて確認しろ」とか言う,農家のおじさんのメッセージが入っていると,やはり面喰うんだよなあ.実害という意味では,ワンルーム・マンションの売り込みの方が,よほど深刻ではあるんだが.

Friday, February 16, 2007

ハーバード大,初めての女性学長を指名

ハーバード大学が,問題発言その他で辞任したサマーズの後任の学長として, ドリュー・ファウスト(Drew G. Faust)という歴史学者を選出した.http://www.news.harvard.edu/gazette/2007/02.15/99-president.html

開学以来の初めての女性学長である.ファウストは,Bryn Mawr College という女子大の学部を卒業後,ペンシルバニア大学で修士号と博士号を取得し,その後ずっとペンシルバニア大学で教鞭をとっていた.2001年にラドクリフ・インスティチュートに移り現在に至る.
 ちなみにラドクリフ・インスティチュートの前身は,ラドクリフ・カレッジであり,大分以前から事実上ハーバード大学の一部になっていた女子大である.1999年にラドクリフ・カレッジは,正式にハーバード大学の一部になった.ラドクリフ・カレッジの卒業生には,SF作家のル・グウィン(「ゲド戦記」シリーズで有名),歌手のボニー・レイットなどがいる.また,小説/映画「ある愛の詩」で,白血病で死んでしまうヒロインはラドクリフ・カレッジで,男の方はハーバードの学部生である.
 さらにちなみに,私が留学した最初の2年間住んでいたのは,ラドクリフ・カレッジの寮であった.この寮には,ハーバードのEducation Schoolの女の子がたくさんいるので,朝食・夕食時に食堂でおしゃべりするのが楽しく,英語が上手くなる.と言って,ラドクリフ・カレッジの寮に入ることを強く私に勧めたのは,当事の指導教官である,現在,某国の経済財政諮問会議の委員である東大教授であることはあまり知られていない.

Monday, February 12, 2007

不都合な真実 / An Inconvenient Truth (映画)

連休の中日,奥さんと日比谷に,アル・ゴアの話題の環境問題映画を見に行った.なんと満席で,隣同士の席を押さえられず,私は最前列の一番端で見る羽目に.みなさんまったく熱心だこと.
 この映画についてのWeb上の世評を見ると,むやみやたらに絶賛したり,逆につまらない教育ビデオだと腐したりと,反応が両極端に分かれている.そういう訳であまり期待してもいなかったが,恐れていたほど詰まらなくもなかった.結局やはり,ゴアはアメリカの政治家だし,彼のメッセージはなんと言っても,環境問題における世界最大の問題児であるアメリカの,自国民に向けられている.ゴアは世界を行脚して回ってはいるが,同時に地球温暖化問題に関しては,自国(と中国)が問題解決の決定的な鍵を握っていることを客観的に指摘しており,そこはまったく間違っていない.まあ,やはり全体として言えば,あの国の人たちは決定的に認識不足なのですよ.少しひねくれているかもしれませんが,そういう見方をすれば,そこそこ楽しめる映画だとは思います.