Tuesday, December 23, 2008

男性ファッション誌

休日に近所の本屋で雑誌をまとめて立ち読みしたが,しかしプラチナサライといい,AERA STYLE MAGAZINEといい,今時なんでこんな周回遅れの陳腐な内容の中年男性向けのファッション誌を創刊するのだろうか? 現在のメジャーどころは恐らく:

 Men's EX = 服飾オタク・マニア向け
 BRIO = 保守的小金持ち路線; プチ上流階級志向
 OCEANS = ニューコンサバ路線; 「良き家庭人」路線
 UOMO = メジャー・ミーハー路線; モード寄り
 LEON = 悪ノリ不良中年路線; もはや単なるネタ?

といったところか.

プラチナサライはもうちょっと年上の,50代のエグゼクティブがターゲットと言うことにでもなるのかも知れないが,そんなニッチなマーケットを狙ってどうするというのだろう.一年でこけたけどGentryやその前のDORSOあたりは,志の高さもあってそれなりの存在意義があったと思うのだが.

Nokia撤退

始まりはPalmだった.

多分1990年代の終わりのアメリカ出張で,ファイナンス関係の研究者でPDAを使っている連中が多いのに魅かれてすぐに購入した.その後一切,手帳は持ち歩かなくなり,PDA人間になってしまうのに半年かからなかった.そのうちカラー画面にしたくてPalmからSONYのClieに移行したのだが,多分二代目のClieを購入した直後くらいにSONYがPDAから撤退し,頭に来たのでその頃まだ結婚前だった妻がVodafoneの携帯を使っていたこともあり,Nokiaの702NKに移行し,それ以来今度はスマートフォン人間になってしまった.その後はずっと仕事用にAU,プライベート&PDAとしてSoftbankのNokiaという二本立てでやってきた.702NKは国内メーカーの携帯に比べると,とにかく反応がもっさりしていてるので,ストレスを感じる部分も多かったのだが,二代目NokiaのN73はかなり気に入っている.更なる発展をと言うことでE61の発売に期待していたのだが,ここに来て一転,Nokiaの日本からの撤退のアナウンス.SONY撤退以来のショック.

さてどうしよう.あと2年くらいはN73でいけるような気もする.一方で,この際,割り切ってi-phoneに切り替えると言う手もあるのだが,妻とはとにかくメールのやり取りが多いので,i-phoneはその用途には向いていないような気がする.恐らく一番現実味があるのは,Docomoが来年に入ってBlackberryの販売を始めたら,仕事用のAUをそちら切り替えSoftbankは国内メーカーのモデルにすること.あるいはそれ以前に,AUが満足できる国内個人向けのスマートフォンを発売してくれればそれに越したことは無いのだが.

Thursday, November 27, 2008

オバマ政権経済チーム

ガイトナーは下馬評通り.個人的には,一部の人ほどサマーズを高く買っている訳ではないが,当面の最大の問題が金融危機である以上,他に代わりがいないことも確か.CEAがデビットではなくて,クリスティナ・ローマーだというのがいま一つ納得がいかないが...

Saturday, October 04, 2008

米国金融機関救済法案,下院で成立

とりあえず,アメリカ国内の問題として言えば,最大の難関は乗り切ったということになるのだろう.
「退屈で陰鬱な科学」であるところの経済学者の立場から言うと,1930年代の大恐慌の原因に関するアカデミックな議論のコンセンサスは「政策の失敗」である.その意味で,ポールソンがブッシュに対して「これをやらなければ,あなたは(大恐慌発生当時の大統領だった)フーバーと同じになる」と言ったのは,全く正しい.また現在のFRB議長であるバーナンケはマクロ金融史の専門家であり,彼の最も有名な論文は,銀行危機(銀行の連鎖倒産)による信用収縮が1930年代初頭の米国マクロ経済の低迷に重大な影響を与えたことを指摘した研究である.今のところアメリカの財務省と中央銀行は,過去の歴史的経験に照らして考え得る,最良の政策の選択を行っていることは間違いない.それが十分かと言われると確信は無いが,それは現実の経済の数字を一番よく把握しているだろう彼らを,良くも悪くも信じるしかない.
したがって,世界の株式市場の一日単位の上がり下がりに一喜一憂してもしょうがない.長期的には,株式市場は一国の経済の健康を指し示す重要なバロメーターだが,短期ではあまりにノイズが多いシグナルである.

Tuesday, September 23, 2008

あらびき団

個人的には,明日は大学での雑務において,年間で一番忙しい大変な日である.そのことはさておき明日は水曜であり,『レッドカーペット』と『あらびき団』を見られる水曜の深夜は,引き続き私にとって至福の時間であることも確かである.最近のお気に入りは,ガリガリガリクソンとアイヒマン・スタンダード.特にガリガリガリクソン,とてもゴールデンではお目にかかれない,エッジの立った至芸である.

アメリカ発金融危機

 日経もThe EconomistもFTもアメリカ金融危機の記事一色で,今度は日本の金融機関によるGSやモルスタへの「救済」について報道している.しかし日本の金融機関はリーマンを丸ごと買ったところで,リーマンから人的資本が逃げ出してしまえば何も残らなかっただろう.実際,野村も三菱UFJも,丸ごと買って上手くコントロールとできると思うほど傲慢でも,アホでもなかったということ.なので今回もGSらに対しては,所詮,貸しを作るための「援助」であって,「救済」にはならない.
 個人的には今回の金融危機の行く末に対して(特に日本への影響については)さほど悲観的ではないが,問題は他の重要マーケットの動向がどう動くかだ.石油市場を中心とした商品市場,ユーロ圏の経済・通貨,中国経済の動向...もう2年位前から,これらの市場はいずれ大幅にスローダウンせざるを得ないことは分かっていた.ただ,現時点でこれらの市場で(特に石油価格)大幅な下落・減速が起こると,資産市場間の負のスパイラルが一気に加速して,アメリカ政府・FRBの金融危機への対応は極めて困難になるだろう.他の市場が上手くスローダウンしてくれれば政策当局の対策は間に合うだろうが,いずれは落ちるのだから,政策当局にとっては時間との競争であることも確かである,

Sunday, September 21, 2008

リーマン破綻(続き)

しかし,今回の一件を通して見えてきたことは,結局ブッシュ政権で本当の意味で経済を任せられるのがポールソン一人であったということである.あるいはGlenn Hubbardが何らかの形で政権に残っていたら,もうちょっと助けになったかもしれないが.
 ポールソンも,クリントン時代のルービンもGS出身だから,その意味ではGS恐るべしというべきか.ここにきて,案の定,オバマとマケインの差は無くなってデッドヒートの様相を示している.もしオバマが大統領になったら,CEA委員長はシカゴ・ビジネス・スクールのAustan Goolsbeeだと言われている.しかし彼は応用ミクロの専門家だから,金融のややこしい話がたいして分かっているとは思えない.すると結局,ルービン=サマーズのクリントン政権時代の実力者達に頼らざるを得なくなってしまうのではないかという気がする.マケインがなった場合,経済の舵取りは誰がするのだろう? マケイン・オバマとも,人間的にはブッシュよりはるかに信用できそうであるが,経済に明るいタイプではないので,誰が政権の経済のブレインになるのかは,今後の世界経済の動向にとって極めて重要である.

リーマン破綻

あれよあれよという間に,海の向こうはエライことになってしまっている.リーマンはアメリカ時代のクラスメートが(ヨーロッパだが)勤めていたり,そこそこ有名な学者で転職した人もいたりするので,さすがにかなり気になる.ただ昨年の今頃の時点で,相当な勢いで人減らしをしていたことも確かなので,まあ今になって見れば驚くほどのことではないのかもしれない.

しかしいつものことながら,日本のマスコミの対応にはゲンナリさせられる.日経=テレビ東京系はだいぶマシだが,ここぞとばかりに電波を発信したり,いつもはその道のプロのふりをしているが実は無知なことをさらけ出しているコメンテーターの皆さん相手に,これもまた何もわかっていないキャスターが頷いているという毎度の絵面がテレビで繰り広げられている.もう今更何も期待しないが... 妻に「ちゃんとした経済学者が発言しないのがいけない」と叱られたが,学問もちゃんとしているが,時事ネタを全部フォローしていて,その場その場で上手くコメントできる学者なんて2~3人しかいないからねえ.

Friday, September 05, 2008

自民党総裁選報道

麻生と与謝野以外の候補者全員は,真剣な経済政策論議をしようと見せかけてはいるが,詰まる所,清冽さ斬新さを有権者にアピールして,自分と自民党の選挙を有利に進めようとしているだけである.麻生は,自分があまり深いことを考えない「カリスマ=雰囲気」の人であることを公言しており,与謝野は一番まともだが,逆に言えばそれだけが長所のおよそ選挙向きではない人材であることは明白である.
 以上のことを,国民の何割かは多かれ少なかれ正しく理解している.なのにマスコミは,経済政策に関する対立が総裁選の軸であるかのように報道し,ありもしない座標軸に,この人はここ,この人はあそこと,候補者をあてはめてみただけの中身の無い解説を垂れ流して,読者・視聴者を啓蒙した気になっている.その意味では,政治と国民意識の乖離より,マスコミ報道と国民の理解の乖離の方がよほど深刻である.

Thursday, September 04, 2008

福田辞任

前回の阿部のときに比べれば,まったくと言っていいほど驚きはない.福田康夫という政治家の性格というか資質を,ある程度注意深く観察してきた人間なら,極めて納得の行く行動である.だからと言って,その行動を肯定できるというものでもないが.

しかし,自民党以上に際立って酷い体たらくなのはマスコミである.期待通りのことを言ってくれそうな,能天気なおじさん・おばさんを街頭で掴まえて,そのインタビューを国民の声と称し,「無責任」「放り出し」とか言ったキーワードにこじつけておけば,批判の役割を果たしたことになるのか? さらに重症なのは,いろんな新聞・テレビが次期総裁候補の政策的立場を座標軸で分類して見せるのだが,全部どうしようもなく的外れ.政治家なんて,もともとたいして経済が分かって発言している訳ではないのに,それをまた同じように経済音痴の記者が言葉尻だけを捉えて報道しているものだから,訳が分からなくなっている.
 大半の総裁候補の経済政策論が,実現不可能だったり,論理的に破綻して実質上何も言っていないのに等しいのに,「真剣な政策論議」もへったくれもないだろう.国民の何割かは間違いなくそのことを認識しているはずなのに,それをちゃんと指摘する報道は皆無.上っ面だけの報道を行っているマスコミが一番罪が重い.

Monday, August 18, 2008

しかし,私があまり好きじゃない

女子柔道のあの方もねえ...。

プロ野球選手じゃなくて,女子マラソン英国代表のマーラ・ヤマウチ(Oxford卒+LSE修士!)の旦那みたいな人と結婚すればよかったんですよ。奥さんのオリンピックのために会社まで辞めちゃうんだから,ほんとうにアッパレだよ山内成俊ていう旦那は.

それか「育児が大変だから,銅が取れれば上出来」と最初から宣言しちゃうか。

本当にラジカルに行くなら,巨人軍レギュラーの旦那に育休とらせりゃ良かったんだよ。

でもやはりプロ野球と柔道という,文武両道の古臭い伝統の強く残るスポーツでは,そんなの不可能だったのも明白。それを,日本のスポーツにおける男権社会のせいだと見ることもできなくはないけど,彼女自身がそういうスポーツを牛耳る爺さんたちにチヤホヤされる事を嬉しがり,進んでやっていたという面の方がよっぽど強い.逆に今回も金メダル取っていたら,他の女子選手たちが,そういう親爺達に「何で君にはできないんだ」とか言われて困っただろうよ。

彼女について「国会議員を目指して着々と」と喝破したナンシー関の慧眼と,大昔のアグネス論争を思い出したよ。

女子レスリング

なんとはなしに北京五輪を横目で見ているが,女子レスリングの選手達はみんな素直でいいねえ.女子柔道も約一名を除いて,本人達はみんないい娘さんたちなんだけど,レスリングに比べると,浮世のしがらみや,伝統的な師弟関係のネガティブな面などが垣間見れて,なんとなく萎える部分がある.
 しかしアニマル浜口は,昔は悪役だったんですよ.猪木・藤波を敵に回して,長州力や谷津嘉章と維新軍で...って,私もおじさんだねえ.でもいまや猪木の方が,よっぽどダーティーなイメージだもんな.アントキの猪木は面白いけど.

Monday, August 11, 2008

Cassandra Wilson (Blue Note)

日曜の夜,妻とBlue Noteへ.Blue Light Til Dawn以降,Cassandra Wilsonのアルバムはすべて持っているが,ライブを聴くのは東京でもNYでも初めて.
 ぺったんこの透明のミュール(?)を履いて,ステージの上に敷いたカーペットの上,時々,赤ワインと思しきグラスで喉を潤しながら歌う.やはり歌唱力は圧倒的.少し時間が短かった(インストゥルメンタルの演奏が長かった)のと,選曲が最新アルバムからなので,スタンダードに偏っていたのが不満といえば不満.最新アルバムやThunderbirdも良いアルバムですが,やはり「Blue Light Til Dawn」と「New Moon Daughter」の二枚が最高.

Thursday, July 24, 2008

プリズン・ブレイク

逃げる.逃げるぞー.

直接民主主義

大学の意思決定は基本的に直接民主主義であり、少人数の直接民主主義では何が起こるかわからない.いやあシンガポールから帰ってきたら、えらい事になっていた.まったく正しい方向性ではあるのだが、本気かよ.

Sunday, July 20, 2008

最近の研究室音楽事情

Brad Mehldau が "Paranoid Android" を演奏していたことから、Radioheadを聞き始め、THE BENDSは、最近の私にしては珍しいロック系の愛聴盤となった.今度は、Radioheadが影響を受けたというPixiesに辿り着き、この1ヶ月ほどは彼らのDOOLITLEがi-podのヘビーローテーションになっている.気に入ったので、他のPixiesのアルバムも聞いてみようと思っているところ.あと上原ひろみが褒めていたので買ってみた、Squarepusherも凄く面白かった.ちょっと私の生活パターンでは、どこで聞くのかに困る音楽ではあるが.

しかし、我ながらジャンル的にはまったく節操のない音楽の聴き方をしているなあ.

Q (Desmond Llewelyn)'s last words

From WORLD IS NOT ENOUGH

Q: Now, pay attention, 007. I've always try to teach you two things. First, never let them see you bleed.
JB: And the second?
Q: Always have an escape plan.

そうです.いつも escape plan は用意しておきましょう.

Saturday, July 19, 2008

横浜+シンガポール

先週: 横浜であったアジア関係のファイナンス学会の国際大会にLocal Organizerの一人として参加する.初日,ジャケパンで行ったところ(一応ネクタイはしていった),周りが皆ダークスーツでビビる.

今週: シンガポールで,エコノメトリック・ソサエティの極東+東南アジア大会に参加して発表.先週の反省を踏まえスーツを持っていくが,着ているのは極めて少数.ノーネクタイの中途半端なクールビズで発表.

結論: アジアのファイナンスの連中は,やはりちょっと自意識過剰.それと自分が発表する論文は,横浜で消費CAPM,シンガポールで行動ファイナンスだったが,逆にした方が客受けは良かったものと思われるので,反省.

Tuesday, June 10, 2008

監督服装対決

ところでドナドニのスーツはドル&ガバだったんだろうな.ネイビーのネクタイで抑え目にしていて良かったが,それでも監督のカッコにしちゃちょっと艶っぽ過ぎたような.
 ファンバステンは,オーソドックスな紺無地のスーツにライトブルーのシャツで,ノーネクタイ.一歩間違えばクールビズなんだが,あれだけスタイルが良いと決まるねえ~.まあスーツも高いんだろうけど.

こっちの勝負も,オランダ圧勝.

オランダvsイタリア

仕事が溜まっているのに,朝の3時半に起き出してテレビを見る自分にもあきれるが,それだけの価値はあった試合だった.
 ファン=ニステルローイの1点目は,まあ事故のようなものだからしょうがない.2点目はスナイデルのシュートを褒めるしかない.ブッフオンのせいではない.次の1点をイタリアが取っていれば流れは大きく変わっただろうが,3点目はとにかく点を取りに行かざるを得なくなってのカウンターだから,これもまあしょうがない.
 イタリアはカンナバロの怪我ももちろん痛いが,ミランのMF陣をそのまま持ってきた中盤が機能していない.特にW杯の時と違って,ガッちゃんが全然駄目.ミランが今シーズン全然駄目だったんだから,むしろローマの中盤(デロッシ+ペロッタ)をそのまま持ってくれば良かったような気がするが,ミラン出身のドナドニにそれを求めるのは酷か.

 日本vsオマーンと較べてもしょうがないのは分かっているんだけどねえ...

Monday, June 02, 2008

Feldsteinの後継者はPoterba

去年の暮に、NBERがFeldsteinの後継者を探しているということを、このブログでも書いたのだが、結局今年の2月には、MITのJames Poterbaに決まっており、7月からはPoterbaがPresident兼CEOになるという:

http://www.nber.org/NBERnewpresident_release022008.html

結構、応用系の経済学者にとってはメジャーなニュースだと思うのだが、日本ではほとんど全く報道されなかったようで、私も最近NBERのWebを見に行く用事があって初めて知った.

Thursday, May 29, 2008

水曜の夜

は,現在の私にとって至福の時である.10時から「爆笑レッドカーペット」を見た後、今度は11時55分から「あらびき団」を見る.現在のお気に入りは,世界のナベアツ,アントキの猪木,はるな愛.嫁ともどもお気に入りなのは,ハイキング・ウォーキング.おかげで木曜日が眠い.

Tuesday, April 29, 2008

私は准教授

「准教授」という単語をInternetや2chで検索をかけると,かなりえらいことになっている.無論うちの大学ではなく,青学と灯台なのだが.

おかげで,うちの大学の急性アル中事故はあまり世間様の耳目を集めずに済むかもしれないが,人命が失われたのだから,本当はこっちのほうがよほど問題だ.GW連休の谷間だというのに,明日の会議は長く&重くなりそうで,個人的にも今から鬱である.

Monday, April 07, 2008

ちなみに

経済学者でもブログを持っている人はいくらでもいますが,アメリカでも日本でも,毎日のように定期的に更新している学者は,実は本業の方は現在進行形ではあまり活発ではありません.

*いまやテキストブック・ライターとしての方が有名になってしまったハーバードのマクロ経済学者.
*ノーベル賞確実とは言われるが最近はコラムニストとしての方が名前を見るプリンストンの国際貿易の専門家.
*今はバークレーにいる,私がハーバードで習ったマクロ経済史の専門家(ブログでの書評をするのが趣味みたい).

といっても,ここらへんは過去に優れた業績を上げた人たちですが...

研究者ですらこうなんだから,大学院生でブログなんか毎日書くやつは,ロクなもんじゃないですね.

ブログの更新について質問されたので...

ブログを読んでもらうためには,毎日更新するのが鉄則ですが,基本的にここは私のチラシの裏ですので.自分が気が向いた時しか更新しません.で,更新の頻度が多い時期というのは,研究以外の仕事が中途半端に忙しい時です.本当に雑用が忙しい時は,書き込む時間的余裕がありません.逆に,雑用がなく研究時間がたっぷりあるときは,そちらに没頭しているので,やはりブログに時間は割きません.3月の終わりから二週間ほど,雑事から解放されて研究に時間を費やしていたので書き込みませんでしたが,今日は朝から会議,打合せ,重要連絡のメール発信,最後は大学院の新歓パーティーで,まともに研究の時間がとれませんでした.なので,研究室を出て帰宅する前に書き込みしています.

大学の建物

週末,妻に付き合って国立新美術館に出向き,モディリアーニ展を見る.ついでに隣にある政策研究大学院大学の建物を初めて間近で見て,怒りを覚える.私のいる一橋の経済研究所なんて,いまだに耐震補強工事をしてくれないので,少し大きい地震がきたら,私は階上から降ってくる大量のロシア語の本に埋もれて圧死が間違いないというのに.なんで教員の半分が官僚の天下りの大学のために,こんなオサレナ校舎を六本木に作っとんねん.かと思えば,文科省の元施設企画部長が汚職で逮捕されるし.まったくハコものを作る優先順位くらいちゃんと考えろ.

Tuesday, March 25, 2008

最近のお気に入り

TBS『あらびき団』毎週水曜日深夜11:55.
特に世界のナベアツ

ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』

首藤奈知子,小郷知子(しばらく前はNHKのニュースはまったく見なかったんだが,最近は民放の朝はどの局も見る気が起きん.)

大木優紀(in くりぃむナントカ)

Friday, March 21, 2008

「空白の日銀総裁人事.44年ぶりの民間人総裁あるか ?」

適性ということで言えば,FRBの議長と違って,日銀総裁のポストをこなせる人間は,現時点では日銀か財務省の出身者以外は考えにくい.その最大の理由は,日銀総裁の職分に深く関係するこの二つの組織が,揃って内部の生え抜きを重視・重用する強い傾向があることである.別な言い方をすれば,他に優秀な人材がいないわけではなく,日銀総裁になるために必要な経験を積めるポストを,この二つの組織が事実上独占している(少なくともFRBと比較した場合)というだけのことである.
 だとすれば,この際,多少ギクシャクしても,日銀総裁には敢えて民間人を起用してしまった方がいいのかもしれない.もっと言えば日銀・財務省とも,もっと下のレベルで,アメリカばりに,民間やアカデミックからの中途採用やポリティカル・アポイントメントを増やすべきだろう.確かにかつては日銀・財務省は日本の超エリート集団だったし,40前後の私の年代くらいまでは,まだそう言えるかも知れない.しかし今の30代半ばくらいを境に,日銀も財務省も霞ヶ関全体も,同年代の本当に優秀な人材を惹きつけることができなくなってしまっているのは明白である.今から20年後の日本の「官」の在り方を考えるならば,30代・40代の優秀な人材を外部から積極的に採ることを,これらの組織は本当にもっと真剣に考えるべきである.

Monday, March 17, 2008

自民、福井氏続投打診? 民主は断る

日銀の独立性というのは,財務省からの独立性だけでなく,永田町からの独立性という意味も強く含んでいるはずなのだが,今回の日銀総裁人事は完全に政争の道具にされてしまっている.

もうひとつ今回のゴタゴタで良く分ったことは,速水総裁と彼が象徴していたガチガチの日銀保守路線に対する,自民党および経済界の拒否反応の強さである.この点に関して言えば,財務官経験者を候補として示唆したことから分かるように,民主党も別に日銀に同情的なわけではない.今後,総裁+副総裁の3人の中で日銀の生え抜きが2人以上を占めるということは,まず当面はあり得ないであろう.従って,白川氏の副総裁が決定してしまった時点で,山口元副総裁の総裁就任の目は事実上無くなっている.

Thursday, March 13, 2008

Thriller, 25th Anniversary Edition

今聞いても完全無欠,完璧なpop albumだ.それ以外に表現のしようがない.しかしマイケルといい三浦和義といい,25年後にこんなことになっているとは...

Wednesday, March 12, 2008

武藤、伊藤不同意、 白川同意

予想どおりといえばそれまでだが、単なる政治ゲームで、日本経済にとっては何一つ良いことのない出来事だ。長期的には民主党(特にハトぽっぽ)が、かなり決定的に経済界から信頼を失ったことは間違いない。

福田首相にはまだ一縷の望みを持っているが、組閣の際に一番の重要ポストに入れるべきでない人を入れたツケは回ってきている。

Monday, March 10, 2008

日銀総裁・副総裁候補の人事案を巡って

総裁:武藤  副総裁:白川,伊藤

我が師匠のことはさて置くとして,3人セットで考えるなら,人事案としてはかなり良い線だと思う.「総裁:武藤,副総裁:白川」の名前が挙がった時点で,岩田氏を残すというのでも無い限り,二人目の副総裁に他の誰を持ってきても,政策的にちょっと日銀内部の保守路線の色が強すぎるということになってしまったと思う.

もう一つは,単に自民党内の根回しゴロゴロで人事案を決めたのなら,よりによって我が師,伊藤隆敏の名前が出てくることは無かっただろうという点である.一般的にはさほど目立ってないかもしれないが,最近も政府系ファンドやら,航空の外資規制やら,頼まれもしないのにいろんな所でガオガオ吠えまくっていた.それが彼の存在意義だし,行動パターンは私が学生の頃からまったく変わっていない.しかし,経済財政諮問会議に関わるようになって以降,それを煙たがる周囲の声は,私の耳にすらかなり入ってきていた.それを敢えて副総裁候補に選んだんだから,パソコン画面の前で「うそぉー」と叫んでしまった.ということは,妥協の産物というよりは,首相とその周辺がある程度ちゃんと考えて選んだということなのだろう.

私は福田首相という人物を,まだいま一つ測りかねている.確かに就任からこっち,現政権には失望させられることばかり多い.しかし状況が状況なだけに,彼に他に何ができただろうと考えざるを得ない部分もある.今回敢えて正面突破で武藤氏を候補に据えたこの人事案を出してきたことで,日銀総裁選びと暫定税率の問題を上手く乗り切れば,4月以降,ひょっとして本格的にリーダーシップを発揮してくれるのではないかという,淡い望みを抱いてしまったことは確かである.

我が師に関しては,本人は喜んでいるのだろうし,何はともあれ御武運をというしかない.

ヒラリー・クリントン vs オバマ

この争いは極めて大雑把に言うと

 ヒラリー支持:ヒスパニック,(中年以上の)女性
 オバマ支持:黒人,若者の全般

という分類になる.オバサンと若者が仲が悪いかどうかはさておき,黒人とヒスパニックは,まあ仲が悪いと言ってしまって良いのかも知れない.もう一つ重要なのは,民主党の中にすら(傲慢だという理由で)ヒラリーを嫌いだという層が一定数いるという点である.

オバマが民主党の候補者選びに勝ったときに問題となるのは,

1.年末の大統領選挙まで時間が空くので,今のオバマ・フィーバーは続かない可能性が高い.
2.副大統領候補を誰にするか?
3.オバマ自身の政策手腕(特に経済関係)が全くの未知数であること.

の三点である.2も3も重要だが,これらの点は最終的にはすべて1の問題に帰着する.

民主党が鉄板で大統領選に勝つ方法は,大統領候補ヒラリー・副大統領候補オバマの組み合わせで,これなら共和党候補が誰であっても勝てただろう.このまま行くと民主党の候補者選びはオバマが勝つのだろうが,その場合,副大統領候補にヒラリーを据えるのは難しい.したがって今のままなら,私は最終的には共和党のマケインが大統領になると思う.

Thursday, March 06, 2008

外務省美人大使&京大副学長W不倫!

いや単なる写真週刊誌ネタなんですが、単に密会に使われたという品川のホテルが、間違いなく自分が結婚式を挙げたホテルだったもんで、つい。

Tuesday, March 04, 2008

いろいろ御迷惑をおかけしました

もう1週間前になるが、先週の月曜日、学部入試の二次試験の監督中に体調を崩して倒れ(厳密に言うと、直前に試験室を抜け出して廊下に寝転がった)、二日目の試験はサボらせてもらった。直後は車イスで保健センターに運ばれ、妻が大学まで迎えに来るなどえらい騒ぎで、その後も3~4日、腹具合は万全ではなかったのだが、一応、一日ゆっくり休んで水曜から公務に復活した。まあ風邪だったんでしょうが(インフルエンザではない)、過労気味だったのも確かかと。諸方面にいろいろ御世話をかけました。昨日あたりから完全復活したことを御報告するとともに、みなさまに御礼申し上げます。

Wednesday, February 06, 2008

餃子、餃子、餃子...

朝のワイドショーも夜のニュースも,ギョーザばかり.そんなにムキになって,みんながみんな餃子の製造工程を再現・分析しなくてもよいではないか.もっと他にもいろいろ重要なことはあるんだし.

Sunday, February 03, 2008

センター試験のリスニング

2週間ばかし前になるが,センター試験の監督員をしていた際,リスニングの再開テストに一橋大学全体でただ一教室だけ当たってしまった.おかげで学内でいろんな人に,半分面白がって,ねぎらいの言葉をかけていただいた.しかし,あんな試験のやり方で全国試験をやったら,問題が発生しないで終わる方が奇跡だ.まったく,この国の役人は「品質管理」の基礎が分かっていないんじゃないだろうか.

Tuesday, January 15, 2008

ヤッターマンのリメイク

案の定,微妙だなあ.昔のヤッターマンをそのまま再放送してくれた方がよっぽど見る気が起きるのだが.
別件だが,仮面ライダーだった過去を隠すオダギリジョーは潔くないが,微妙なお笑いCM(資格持ち=四角餅とか...)を断らずに片っ端から引き受ける玉木宏もどうかと思う.

Friday, January 11, 2008

最近の研究室音楽事情

iTunesでアルバムをダウンロードして聞くようになったことも,去年の変化か.Radioheadの新譜のような新しいのはもちろん,1980年代のMadonna, Pet Shop Boys, ABC, Madnessといった,非常に懐かしいが,CDを買うところまでは入れ込んでいなかったアーティストの音楽を聴くようになった.

あとは,MethenyとMehldauのカルテットは期待していたんだが,CDも日本公演もいまいちピンとこなかった.どっちも素晴らしいアーティストだが,Mehldauに思い入れがある人間としては,彼がMethenyに気を遣いすぎのような気がしてならない.

2007年のBest Albums (Best5)

- This Meets That / John Scofield, Verve.

- Mirror / Jacky Terrasson, Blue Note.

- White Bread Black Beer / Scritti Politti, Rough Trade.

- Bring It on Home... The Soul Classics / Aaron Neville, Burgundy.

- Beauty & Crime / Suzanne Vega, Blue Note.

* 幾つか2006年発売のCDが入っています.
* 去年は,なぜか歌ものを多く聴いていますね.