学内会議の合間に,カフェインを補給するために抜け出したカフェにあったフリーペーパーに載っていたエッセーに,こんなことが書かれていた:
「最近『若者いじめ』という言葉を耳にする。公務員の新規採用の6割削減。経費節減のしわ寄せが若者を直撃した形だ。...」(テレビ朝日アナウンサー大木優紀のあしたはどんな風が吹く?)
ええその通りです。経費節減するなら新規採用削減は3割に抑えて,代わりに(天下り規制によって役所内に余りまくっている)50歳以上の管理職の給与を3割カットした方が良いです。なぜそうならないかというと,公務員は重要な民主党の支持基盤だからです。「新規採用の6割削減」というのは,インサイダーである現役の役人に,目一杯,気兼ねした場当たり的な政策であって,長期的には民主党の若年層の支持に壊滅的な打撃を与えるだけです。そんなことが,わからないほど民主党の幹部達は阿呆なのでしょうか?
政党が支持団体・層の影響を受けない訳はないので,民主党は公務員改革をやりますなどという中途半端なポーズなんかさっさと捨てて,消費税引き上げ/財政再建・TPP推進といった,自分たちができることを一生懸命にやればいいのです。別に民主党だけを批判するつもりはありません。農村に支持基盤がある自民党は,逆にTPP推進や農政改革なんかできないんですから。
Thursday, April 12, 2012
Tuesday, April 10, 2012
映画『ドラゴン・タトゥーの女』
もう上映は終わりかけてますが,まあかなり良かったんではないかと。
個人的には,原作を一般に言われているほど高く買っていないので,原作のいらんところを刈り込んで,ダークな映像美+淡々とした語り口で上手くまとめ上げている監督の腕には感心した。ただ,それでも2時間半以上あるし,原作を読んでいない人間がどこまでプロットを追いかけられるのかは微妙ですが。
あとサウンド・トラックは出色の出来でしたね。個人的にあまり相性が良くないのでindustrial系はほとんど聞いたことないですが,Johnny Cashがやったカバーも気に入っているで,今度暇が出来た時にNINは聞いてみようかと思います。
個人的には,原作を一般に言われているほど高く買っていないので,原作のいらんところを刈り込んで,ダークな映像美+淡々とした語り口で上手くまとめ上げている監督の腕には感心した。ただ,それでも2時間半以上あるし,原作を読んでいない人間がどこまでプロットを追いかけられるのかは微妙ですが。
あとサウンド・トラックは出色の出来でしたね。個人的にあまり相性が良くないのでindustrial系はほとんど聞いたことないですが,Johnny Cashがやったカバーも気に入っているで,今度暇が出来た時にNINは聞いてみようかと思います。
Monday, April 09, 2012
男性ファッション誌(その2)
2月のNY出張の際,頼んでコンファレンスの討論者をやってもらったNYUに居るHarvard時代の同級生と,なぜか日本のファッションの話で盛り上がった。彼と奥さんにつれて行ってもらったOdinというセレクト・ショップでも,結構,日本の若いデザイナーのブランドがあったし。それから「Free & Easy」なんていう,いわゆるアメカジに特化した日本の男性ファッション誌を,アメリカの業界関係者がNYの紀伊国屋で盛んに購入していて,自分たちの商売のネタにしているなんている話は,あちらのオシャレに興味のある大学教授といったレベルの人間にもちゃんと認識されているようです。
そういう意味では,日本の男性ファッション誌のマニアックさは凄いし,世界的に見ても最先端を行っていると思うんだけど(ライバルはイタリアのみ),逆にファッション以外の話になると途端にグダグダ。スポーツやアート・音楽の領域なら,まだなんとか格好がついているんだけど,政治や経済・社会問題の話になると,もう編集者が全く何も分かっていないしセンスがないのが見えみえ。そういう意味では良くも悪くも,あちらのEsquireやGQに匹敵するような男性誌は日本にはない。
いまの40代・50代であれば,そこそこオシャレに興味もあって,一般向けにちゃんとしたことを言ったり書いたりできるまともな学者も結構いるはずなんだけど,いまだに石原慎太郎・村上龍・高橋源一郎とかその辺でお茶を濁しているというのは,明らかに編集者側にそういう分野を開拓しようという意欲がないっていうこととしか思えない。坂本龍一の善意は疑わないけれど,原発反対でなおかつ積極的にCO2を削減していくと,今の科学では経済成長を停めるしかない。だけど,そういう矛盾をちゃんと指摘して話題にするだけの力量は,今の日本の男性誌には無い。
まあそれは雑誌に限ったことではなくて,お笑いもそう。日本のお笑い芸人は本当にレベルが高いと思うけれど,とにかくマニアックでお笑いオンリー。政治・社会問題というのは,たけしが若干やるのを除けば,特に若手はまったくやろうという意識がない。
まあ嫌いじゃないんですけどね。ガリガリガリクソンとか。
そういう意味では,日本の男性ファッション誌のマニアックさは凄いし,世界的に見ても最先端を行っていると思うんだけど(ライバルはイタリアのみ),逆にファッション以外の話になると途端にグダグダ。スポーツやアート・音楽の領域なら,まだなんとか格好がついているんだけど,政治や経済・社会問題の話になると,もう編集者が全く何も分かっていないしセンスがないのが見えみえ。そういう意味では良くも悪くも,あちらのEsquireやGQに匹敵するような男性誌は日本にはない。
いまの40代・50代であれば,そこそこオシャレに興味もあって,一般向けにちゃんとしたことを言ったり書いたりできるまともな学者も結構いるはずなんだけど,いまだに石原慎太郎・村上龍・高橋源一郎とかその辺でお茶を濁しているというのは,明らかに編集者側にそういう分野を開拓しようという意欲がないっていうこととしか思えない。坂本龍一の善意は疑わないけれど,原発反対でなおかつ積極的にCO2を削減していくと,今の科学では経済成長を停めるしかない。だけど,そういう矛盾をちゃんと指摘して話題にするだけの力量は,今の日本の男性誌には無い。
まあそれは雑誌に限ったことではなくて,お笑いもそう。日本のお笑い芸人は本当にレベルが高いと思うけれど,とにかくマニアックでお笑いオンリー。政治・社会問題というのは,たけしが若干やるのを除けば,特に若手はまったくやろうという意識がない。
まあ嫌いじゃないんですけどね。ガリガリガリクソンとか。
男性ファッション誌(その1)
週末,新宿の紀伊国屋で平積みの男性誌の中でMen's Clubだけ売り切れになていたので,今日ネットで調べたら「東方神起」ですか...。すいませんが,まったく興味がわきません。まだ「きゃりーぱみゅぱみゅ」の方が,興味があります。
ところでUOMOが新装刊したのは,メインが阿部寛ではちょっと年齢が上がり過ぎたという理解なのでしょうか? でもキムタクは,やはりスーツが似合わないので30代以上向けの雑誌では厳しいのではないかと。
ところでUOMOが新装刊したのは,メインが阿部寛ではちょっと年齢が上がり過ぎたという理解なのでしょうか? でもキムタクは,やはりスーツが似合わないので30代以上向けの雑誌では厳しいのではないかと。
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