Thursday, September 06, 2012

自民党総裁選

こちらは民主党よりは,ずっと混乱している.

まず元首相は問題外.町村氏は,恐らく自分でも目は無いと思っているだろうが,年齢的に今回が最後のチャンスに近いので,とりあえず博打に出ておいて「風が吹けば桶屋が儲かる」というシナリオになることを祈るだけだろう.

谷垣総裁に対する実質的な対抗馬は石破・石原の2人だが,後者については民主党の細野氏と同じく,選挙の顔という以外に彼を推す理由はほとんどないだろう.石破氏の問題点(?)は,彼の得意分野が外交・防衛であり,経済運営の手腕が未知数なことにある.このところの韓国・中国との緊張関係を考えれば外交・防衛はもちろん重要なのだが,国民の目線ではやはり最大のプライオリティは変わらず経済問題である.さらに野田政権が,左右の両極端からの不満はあるだろうが,全体として見れば竹島問題・尖閣列島問題を無難に片付けるのに成功してしまった.それだけに「外交・防衛の石破」が,選挙で国民に大きくアピールするとも思えない.

可能性としては「谷垣>石破>石原>>>その他」と言った所だが,その一方で選挙の時期について切り札を握っている民主党がどう出るかの影響も大きい.野田首相が,当初の約束通りかなり「近い」うちに選挙に踏み切れば,それだけ谷垣氏が有利になるのは間違いない.

でもまあ「私は若い人を支持したい」なんて,自分の影響力を保持たいがための言動であることがミエミエで,本当に大昔の自民党の党内政治の尻尾を引きずったままだよな.

Wednesday, September 05, 2012

民主党代表選

細野氏擁立論が強まると報道されているが,その理由は何かは極めてはっきりしている.

いずれにせよ,次の衆議院選挙で民主党が大きく議席を減らす.したがって,できれば自分だけは落ちたくない連中が,選挙の顔として細野氏を担ごうとしているという,ただそれだけのことである.しかし実のところ,細野氏にした方が選挙で戦えるというのは,切羽詰まった民主党議員達が勝手にそう思い込んでいるというだけの話で,特に合理的な理由がある訳ではない.野田内閣の支持率が低下しているとはいえ,国民の大多数は野田氏のことを,民主党政権になってからの首相としては一番まともだと思っているはずである.
民主党はもうコリゴリという人達は幾らでもいるだろうが,彼らが一番嫌っているのは,できもないしない政策を場当たり的にぶち上げておいて,いざ立ち行かなくなるとトップを挿げ替えて人気挽回をはかるという,与党とは思えない政党としての節操のなさである.それをまた同じことを繰り返して,どうやって選挙に有利に働くというふうに考えられるのか?

主要幹部の岡田・前原が,野田氏をサポートする姿勢を崩さない以上,足軽たちの無責任な煽りに乗っかって,今回,細野氏が出馬することに大義は無いし,そのことは本人も分かっているだろう.絶対ではないが,7割程度の確率で野田再選だろう.

Monday, September 03, 2012

Arsenal 2-0 Liverpool

まあ勝ったのは良いとしても,内容は両チームともさほど良くは無かったような.

アーセナルについては,確かに得点のシーンだけを見るとカソルラとポドルスキーのコンビが非常に上手く行っていた.ディアビもあのプレーがシーズンを通して継続できるのであれば,ソングの放出はたいして痛くないということになる.アルテタは昨シーズンよりも下がり目のポジションだが,昨シーズン同様素晴らしい.ジルーと周りのプレーヤーのコンビネーションの熟成には,もう少し時間がかかるか.
 よく分からないのは,ジェンキンソンとチェンバレン.前者は自信がなくて怖々プレーしている感じだし,後者はせっかくシェルビーニョ,ウォルコットを押しのけて先発したのに,いま一つ空回りの感は否めない.チーム全体としては、うまく噛み合っているのはあくまで部分的で,まだまだ時間がかかる感じは否めない.

 リバプールはジェラードとレイナが,少なくともこの試合に関しては全然駄目だった.スアレスは非常に好きなFWだが,ドログバやイブラではないので,後ろからのフォローがなしで一人だけでどうにかするのは難しい.この試合はそれが無く,彼の悪い意味での狡猾さだけが目立っていた.逆にリバプールでよかったのは,スターリング.ウィンガーとしてのパフォーマンスは,チェンバレンを完全に凌駕していた.

しかしスターリング17歳,チェンバレン19歳って本当に若いよなあ.ただ別の言い方をすると,ポテンシャルが非常に高いとはいえ,これだけ若い選手を先発させなければいけないところが,マンチェスター勢やチェルシーと比較した時の,両チームの台所の苦しさを反映している.