どうなるかは,あと2,3年経ってみないと分からない.ただリーマン・ショック前に幅をきかせていた,いわゆるDSGE+New Keynsianのコンセンサスが,所詮great moderationの副産物に過ぎなかったことは,今となっては明らかであろう.Financial frictionを組み込んだモデルは90年代初期からあったにも関わらず,さらに現実の米国金融システムが問題を抱えていることは明らかであったにも関わらず,2000年代は主に実物経済のみに焦点をあてたDSGEモデルの不毛な発展?が繰り広げられていた.アカデミックな研究が,数量的な意味で現実経済を上手く説明できなければならないという必然性はないのだが,DSGEの場合,それを売り物にしていただけ罪は重い。具体例としては,オバマ政権の景気刺激策の評価に関する,以下のFinancial Timesの記事をどうぞ.
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4082
Wednesday, August 04, 2010
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