Thursday, October 11, 2007

浦沢直樹『21世紀少年』の下巻

を通勤電車の中で読み終わる.買ってはあったのだが,雑用に追われて,いままで読む時間がなかった.

「風呂敷を広げるだけ広げて畳まない(畳めない)」と言われて久しい浦沢だが,それでも今になって考えれば『Monster』は最初が面白すぎただけで,それなりにちゃんとケジメをつけていたと思う.しかし『20世紀少年・21世紀少年』は,いくらなんでも中途半端過ぎるな.「ともだち」がハルマゲドンを目指した理由がまったくピンとこないのが致命的だし,ケンヂの姉がなぜ「ともだち」と結婚することになったのか等,本当は物語の中で決着をつけておくべきだった伏線というか風呂敷が多すぎる.作者が飽きちゃったのかな?.「風呂敷を畳めなくなる」のは,石ノ森正太郎のサイボーグ009の「神々との戦い編」等,過去にいくらでも例があるし,さほど責める気にもならないのだが.

まあ『PLUTO』頑張ってください.