欧米の大方の見方は,国際貿易理論のBhagwati-Dixit-Krugmanが最有力であるというものだったが,同時にKrugmanが受賞した際 に起こるであろう様々な論争や,Krugman自身の問題発言(?)の多さから見て,かなり微妙だろうという意見も多かった.私が有力候補として,上記の 3人に続けて挙げていたのはBarro,Feldstein,Sargent,Peter Phillips,そしてEdmund Phelpsだったので,まああたりといって良い範囲だろう.
受賞理由としては,フィリップス曲線に関するミクロ的基礎付け(この部分は Milton Friedmanと重なる)と,最適経済成長理論における貯蓄の黄金律が主な理由として挙げられている.そういう意味では,マクロ経済学のミクロ的基礎付 けにおける貢献であると一括りにすることもできるであろう.
Krugmanは,個人的には,あと10年は貰えないのではないだろうかと想像する.日本人は,もらうとしたらJerry Hausmannと一緒に雨宮先生というのが,今となっては唯一残された可能性のような気がする.
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