Sunday, April 03, 2011

SP革命編

野望編に続き映画館で見る。テレビ・シリーズをある程度見ていれば,まあ楽しめるが,チケット代以上の内容ではない。岡田准一・堤真一を始めとするキャストと,プロダクション全体は良いと思う。問題の一番目は,脚本・ストーリーが陳腐なのはしょうがないにしても,政治家やテロの黒幕の一部である若手官僚(?)の描写があまりに稚拙なこと。SPの任務の描写やテロ計画のハード面の内容がかなり具体的なだけに,ソフト面の描写があまりに紋切り型で,全体がアンバランス。第二の問題として,脚本と言うよりはプロデューサーの問題なのだろうが,続編制作に色気があるのは分かるが,超越的な第三者を登場させて強引にストーリーの収拾を図っているために,映画の中でちゃんと話に決着をつけられていない。次に繋げるにしても,いろんなストーリーの伏線を回収して,もっとちゃんと区切りを着けることは可能なはずで,それができていないのは単に原作者・製作者の勘違いと力不足。個人的には,テロ決着後のエンディングの10分ちょっとで,映画全体をスポイルしてしまっていると感じた。

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