と言っている間に,先週の世界の株式市場と為替レートはえらいことになってしまっていた.とは言ううものの,ここ2週間ほどの激動は,QE3を求める機関投資家達に振り回されただけの感が無くはない.いずれBernankeはQE3をやるだろうが,それで短期的に市場が盛り返しても,米国の実体経済は簡単には良くならないので,またいずれ株価は下がる.で,QE4で,また上がって下がって,QE5で上がって下がって...,というのが,あと最低3年(多分,5年)は続くんじゃなかろうか.その意味では,目新しいことは何もない.
目新しいと言えば,ここに来て,欧米の政治が「日本化」して,効率的な経済政策の運営を妨げているという論調が,海外メディアで目立っている.米国のティーパーティー運動や,ノルウェーの大量殺人・英国の暴動の報道を見ると,何をかいわんやという感じではある.特にノルウェーと英国の事件は,我が国の外国人労働力受け入れ問題を巡る議論に,長期的に大きな影を落とすだろう.とは言え,現在の中途半端な,なし崩し的な開国状態が一番マズイとは思うし,現実問題としては何らかの形で,受け入れ拡大の方向に行かざるを得ないと思うのだが.
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