5月に中野に引っ越したが,奥さんは若いころ長い間住んだことがあるので,現在の中野ブロードウェイの状況にショックを受けているらしい.私もこの前探検 してみたが,2Fより上は秋葉原の出島みたいになっていて,まんだらけとフィギュア・ショップ,コスプレ・ショップ,それにメイド喫茶で7-8割を占めて いる.(まあ,それで何が悪いわけではないんだが...)
最近出ている中央線沿線ガイドの類によれば,40年前の中野ブロードウェイは,おしゃ れなお店とアーバンな居住空間が隣接する,さながら今の六本木ヒル ズのような場所だったらしい.それが今やオタク文化の九龍城になってしまっている.そういえば思い当たることがある.ホリエモンも村上世彰氏も,ヒルズ族 の連中はみんなどこかオタクっぽいのだ.あの連中は何かというとメディア上で自分の意見を語りたがるが,それは新時代の主義主張というよりは,自意識過剰 な自己言及であり,ヒルズ族という閉じた集団の仲間内の言語体系での自己肯定である.そして外界が彼らに否定的な言動に出ると,すぐに子供のように逆切れ してみせる.この生態は,オタク族そのものではないか.
ということは50年後の六本木ヒルズは,猫耳のアンドロイドがマンダラケ・バーでジンファンデルを注いでくれる,日本が誇るオタク文化の虚塔になっているのだろうか?
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment