Tuesday, March 27, 2007

『ブッシュのホワイトハウス』

通勤の電車の中で『ブッシュのホワイトハウス』の上巻を読み終わる:
この世の中には,非常に賢いが,性格等の問題で決して組織のトップにはなれない人がいる.逆に,本人はさして優秀というわけではないが,育ちがよくて人好きがして,そのために友人・部下に恵まれて,リーダーとしては上手く機能する人もいる.ブッシュJrは,後者の素養を十分持っている人なのだろうと想像するが,しかし,まず副大統領としてチェィニーを選び,重要なポストの官僚として,よりによってラムズフェルドを選んでしまった.
 『ブッシュのホワイトハウス』の主人公は,ある意味,ブッシュよりも,前者の典型であるラムズフェルドである.Arrogant(傲慢,尊大)という単語は,この人を描写するためにあるのではないかと思うほど,明らかに人格に問題があるラムズフェルドが,かくも長きに渡って主要閣僚を務め,イラク戦争を牛耳ったことはブッシュ政権の決定的な失敗/敗北の要因といえよう.小泉政権以降,日本でもポリティカル・アポイントメントが盛んになってきたが,アメリカ流の人事制度が,時に致命的な失敗をもたらすということも確かなのである.

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