Sunday, September 21, 2008

リーマン破綻(続き)

しかし,今回の一件を通して見えてきたことは,結局ブッシュ政権で本当の意味で経済を任せられるのがポールソン一人であったということである.あるいはGlenn Hubbardが何らかの形で政権に残っていたら,もうちょっと助けになったかもしれないが.
 ポールソンも,クリントン時代のルービンもGS出身だから,その意味ではGS恐るべしというべきか.ここにきて,案の定,オバマとマケインの差は無くなってデッドヒートの様相を示している.もしオバマが大統領になったら,CEA委員長はシカゴ・ビジネス・スクールのAustan Goolsbeeだと言われている.しかし彼は応用ミクロの専門家だから,金融のややこしい話がたいして分かっているとは思えない.すると結局,ルービン=サマーズのクリントン政権時代の実力者達に頼らざるを得なくなってしまうのではないかという気がする.マケインがなった場合,経済の舵取りは誰がするのだろう? マケイン・オバマとも,人間的にはブッシュよりはるかに信用できそうであるが,経済に明るいタイプではないので,誰が政権の経済のブレインになるのかは,今後の世界経済の動向にとって極めて重要である.

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