細野氏擁立論が強まると報道されているが,その理由は何かは極めてはっきりしている.
いずれにせよ,次の衆議院選挙で民主党が大きく議席を減らす.したがって,できれば自分だけは落ちたくない連中が,選挙の顔として細野氏を担ごうとしているという,ただそれだけのことである.しかし実のところ,細野氏にした方が選挙で戦えるというのは,切羽詰まった民主党議員達が勝手にそう思い込んでいるというだけの話で,特に合理的な理由がある訳ではない.野田内閣の支持率が低下しているとはいえ,国民の大多数は野田氏のことを,民主党政権になってからの首相としては一番まともだと思っているはずである.
民主党はもうコリゴリという人達は幾らでもいるだろうが,彼らが一番嫌っているのは,できもないしない政策を場当たり的にぶち上げておいて,いざ立ち行かなくなるとトップを挿げ替えて人気挽回をはかるという,与党とは思えない政党としての節操のなさである.それをまた同じことを繰り返して,どうやって選挙に有利に働くというふうに考えられるのか?
主要幹部の岡田・前原が,野田氏をサポートする姿勢を崩さない以上,足軽たちの無責任な煽りに乗っかって,今回,細野氏が出馬することに大義は無いし,そのことは本人も分かっているだろう.絶対ではないが,7割程度の確率で野田再選だろう.
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