Thursday, July 24, 2008

プリズン・ブレイク

逃げる.逃げるぞー.

直接民主主義

大学の意思決定は基本的に直接民主主義であり、少人数の直接民主主義では何が起こるかわからない.いやあシンガポールから帰ってきたら、えらい事になっていた.まったく正しい方向性ではあるのだが、本気かよ.

Sunday, July 20, 2008

最近の研究室音楽事情

Brad Mehldau が "Paranoid Android" を演奏していたことから、Radioheadを聞き始め、THE BENDSは、最近の私にしては珍しいロック系の愛聴盤となった.今度は、Radioheadが影響を受けたというPixiesに辿り着き、この1ヶ月ほどは彼らのDOOLITLEがi-podのヘビーローテーションになっている.気に入ったので、他のPixiesのアルバムも聞いてみようと思っているところ.あと上原ひろみが褒めていたので買ってみた、Squarepusherも凄く面白かった.ちょっと私の生活パターンでは、どこで聞くのかに困る音楽ではあるが.

しかし、我ながらジャンル的にはまったく節操のない音楽の聴き方をしているなあ.

Q (Desmond Llewelyn)'s last words

From WORLD IS NOT ENOUGH

Q: Now, pay attention, 007. I've always try to teach you two things. First, never let them see you bleed.
JB: And the second?
Q: Always have an escape plan.

そうです.いつも escape plan は用意しておきましょう.

Saturday, July 19, 2008

横浜+シンガポール

先週: 横浜であったアジア関係のファイナンス学会の国際大会にLocal Organizerの一人として参加する.初日,ジャケパンで行ったところ(一応ネクタイはしていった),周りが皆ダークスーツでビビる.

今週: シンガポールで,エコノメトリック・ソサエティの極東+東南アジア大会に参加して発表.先週の反省を踏まえスーツを持っていくが,着ているのは極めて少数.ノーネクタイの中途半端なクールビズで発表.

結論: アジアのファイナンスの連中は,やはりちょっと自意識過剰.それと自分が発表する論文は,横浜で消費CAPM,シンガポールで行動ファイナンスだったが,逆にした方が客受けは良かったものと思われるので,反省.

Tuesday, June 10, 2008

監督服装対決

ところでドナドニのスーツはドル&ガバだったんだろうな.ネイビーのネクタイで抑え目にしていて良かったが,それでも監督のカッコにしちゃちょっと艶っぽ過ぎたような.
 ファンバステンは,オーソドックスな紺無地のスーツにライトブルーのシャツで,ノーネクタイ.一歩間違えばクールビズなんだが,あれだけスタイルが良いと決まるねえ~.まあスーツも高いんだろうけど.

こっちの勝負も,オランダ圧勝.

オランダvsイタリア

仕事が溜まっているのに,朝の3時半に起き出してテレビを見る自分にもあきれるが,それだけの価値はあった試合だった.
 ファン=ニステルローイの1点目は,まあ事故のようなものだからしょうがない.2点目はスナイデルのシュートを褒めるしかない.ブッフオンのせいではない.次の1点をイタリアが取っていれば流れは大きく変わっただろうが,3点目はとにかく点を取りに行かざるを得なくなってのカウンターだから,これもまあしょうがない.
 イタリアはカンナバロの怪我ももちろん痛いが,ミランのMF陣をそのまま持ってきた中盤が機能していない.特にW杯の時と違って,ガッちゃんが全然駄目.ミランが今シーズン全然駄目だったんだから,むしろローマの中盤(デロッシ+ペロッタ)をそのまま持ってくれば良かったような気がするが,ミラン出身のドナドニにそれを求めるのは酷か.

 日本vsオマーンと較べてもしょうがないのは分かっているんだけどねえ...

Monday, June 02, 2008

Feldsteinの後継者はPoterba

去年の暮に、NBERがFeldsteinの後継者を探しているということを、このブログでも書いたのだが、結局今年の2月には、MITのJames Poterbaに決まっており、7月からはPoterbaがPresident兼CEOになるという:

http://www.nber.org/NBERnewpresident_release022008.html

結構、応用系の経済学者にとってはメジャーなニュースだと思うのだが、日本ではほとんど全く報道されなかったようで、私も最近NBERのWebを見に行く用事があって初めて知った.

Thursday, May 29, 2008

水曜の夜

は,現在の私にとって至福の時である.10時から「爆笑レッドカーペット」を見た後、今度は11時55分から「あらびき団」を見る.現在のお気に入りは,世界のナベアツ,アントキの猪木,はるな愛.嫁ともどもお気に入りなのは,ハイキング・ウォーキング.おかげで木曜日が眠い.

Tuesday, April 29, 2008

私は准教授

「准教授」という単語をInternetや2chで検索をかけると,かなりえらいことになっている.無論うちの大学ではなく,青学と灯台なのだが.

おかげで,うちの大学の急性アル中事故はあまり世間様の耳目を集めずに済むかもしれないが,人命が失われたのだから,本当はこっちのほうがよほど問題だ.GW連休の谷間だというのに,明日の会議は長く&重くなりそうで,個人的にも今から鬱である.

Monday, April 07, 2008

ちなみに

経済学者でもブログを持っている人はいくらでもいますが,アメリカでも日本でも,毎日のように定期的に更新している学者は,実は本業の方は現在進行形ではあまり活発ではありません.

*いまやテキストブック・ライターとしての方が有名になってしまったハーバードのマクロ経済学者.
*ノーベル賞確実とは言われるが最近はコラムニストとしての方が名前を見るプリンストンの国際貿易の専門家.
*今はバークレーにいる,私がハーバードで習ったマクロ経済史の専門家(ブログでの書評をするのが趣味みたい).

といっても,ここらへんは過去に優れた業績を上げた人たちですが...

研究者ですらこうなんだから,大学院生でブログなんか毎日書くやつは,ロクなもんじゃないですね.

ブログの更新について質問されたので...

ブログを読んでもらうためには,毎日更新するのが鉄則ですが,基本的にここは私のチラシの裏ですので.自分が気が向いた時しか更新しません.で,更新の頻度が多い時期というのは,研究以外の仕事が中途半端に忙しい時です.本当に雑用が忙しい時は,書き込む時間的余裕がありません.逆に,雑用がなく研究時間がたっぷりあるときは,そちらに没頭しているので,やはりブログに時間は割きません.3月の終わりから二週間ほど,雑事から解放されて研究に時間を費やしていたので書き込みませんでしたが,今日は朝から会議,打合せ,重要連絡のメール発信,最後は大学院の新歓パーティーで,まともに研究の時間がとれませんでした.なので,研究室を出て帰宅する前に書き込みしています.

大学の建物

週末,妻に付き合って国立新美術館に出向き,モディリアーニ展を見る.ついでに隣にある政策研究大学院大学の建物を初めて間近で見て,怒りを覚える.私のいる一橋の経済研究所なんて,いまだに耐震補強工事をしてくれないので,少し大きい地震がきたら,私は階上から降ってくる大量のロシア語の本に埋もれて圧死が間違いないというのに.なんで教員の半分が官僚の天下りの大学のために,こんなオサレナ校舎を六本木に作っとんねん.かと思えば,文科省の元施設企画部長が汚職で逮捕されるし.まったくハコものを作る優先順位くらいちゃんと考えろ.

Tuesday, March 25, 2008

最近のお気に入り

TBS『あらびき団』毎週水曜日深夜11:55.
特に世界のナベアツ

ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』

首藤奈知子,小郷知子(しばらく前はNHKのニュースはまったく見なかったんだが,最近は民放の朝はどの局も見る気が起きん.)

大木優紀(in くりぃむナントカ)

Friday, March 21, 2008

「空白の日銀総裁人事.44年ぶりの民間人総裁あるか ?」

適性ということで言えば,FRBの議長と違って,日銀総裁のポストをこなせる人間は,現時点では日銀か財務省の出身者以外は考えにくい.その最大の理由は,日銀総裁の職分に深く関係するこの二つの組織が,揃って内部の生え抜きを重視・重用する強い傾向があることである.別な言い方をすれば,他に優秀な人材がいないわけではなく,日銀総裁になるために必要な経験を積めるポストを,この二つの組織が事実上独占している(少なくともFRBと比較した場合)というだけのことである.
 だとすれば,この際,多少ギクシャクしても,日銀総裁には敢えて民間人を起用してしまった方がいいのかもしれない.もっと言えば日銀・財務省とも,もっと下のレベルで,アメリカばりに,民間やアカデミックからの中途採用やポリティカル・アポイントメントを増やすべきだろう.確かにかつては日銀・財務省は日本の超エリート集団だったし,40前後の私の年代くらいまでは,まだそう言えるかも知れない.しかし今の30代半ばくらいを境に,日銀も財務省も霞ヶ関全体も,同年代の本当に優秀な人材を惹きつけることができなくなってしまっているのは明白である.今から20年後の日本の「官」の在り方を考えるならば,30代・40代の優秀な人材を外部から積極的に採ることを,これらの組織は本当にもっと真剣に考えるべきである.

Monday, March 17, 2008

自民、福井氏続投打診? 民主は断る

日銀の独立性というのは,財務省からの独立性だけでなく,永田町からの独立性という意味も強く含んでいるはずなのだが,今回の日銀総裁人事は完全に政争の道具にされてしまっている.

もうひとつ今回のゴタゴタで良く分ったことは,速水総裁と彼が象徴していたガチガチの日銀保守路線に対する,自民党および経済界の拒否反応の強さである.この点に関して言えば,財務官経験者を候補として示唆したことから分かるように,民主党も別に日銀に同情的なわけではない.今後,総裁+副総裁の3人の中で日銀の生え抜きが2人以上を占めるということは,まず当面はあり得ないであろう.従って,白川氏の副総裁が決定してしまった時点で,山口元副総裁の総裁就任の目は事実上無くなっている.

Thursday, March 13, 2008

Thriller, 25th Anniversary Edition

今聞いても完全無欠,完璧なpop albumだ.それ以外に表現のしようがない.しかしマイケルといい三浦和義といい,25年後にこんなことになっているとは...

Wednesday, March 12, 2008

武藤、伊藤不同意、 白川同意

予想どおりといえばそれまでだが、単なる政治ゲームで、日本経済にとっては何一つ良いことのない出来事だ。長期的には民主党(特にハトぽっぽ)が、かなり決定的に経済界から信頼を失ったことは間違いない。

福田首相にはまだ一縷の望みを持っているが、組閣の際に一番の重要ポストに入れるべきでない人を入れたツケは回ってきている。

Monday, March 10, 2008

日銀総裁・副総裁候補の人事案を巡って

総裁:武藤  副総裁:白川,伊藤

我が師匠のことはさて置くとして,3人セットで考えるなら,人事案としてはかなり良い線だと思う.「総裁:武藤,副総裁:白川」の名前が挙がった時点で,岩田氏を残すというのでも無い限り,二人目の副総裁に他の誰を持ってきても,政策的にちょっと日銀内部の保守路線の色が強すぎるということになってしまったと思う.

もう一つは,単に自民党内の根回しゴロゴロで人事案を決めたのなら,よりによって我が師,伊藤隆敏の名前が出てくることは無かっただろうという点である.一般的にはさほど目立ってないかもしれないが,最近も政府系ファンドやら,航空の外資規制やら,頼まれもしないのにいろんな所でガオガオ吠えまくっていた.それが彼の存在意義だし,行動パターンは私が学生の頃からまったく変わっていない.しかし,経済財政諮問会議に関わるようになって以降,それを煙たがる周囲の声は,私の耳にすらかなり入ってきていた.それを敢えて副総裁候補に選んだんだから,パソコン画面の前で「うそぉー」と叫んでしまった.ということは,妥協の産物というよりは,首相とその周辺がある程度ちゃんと考えて選んだということなのだろう.

私は福田首相という人物を,まだいま一つ測りかねている.確かに就任からこっち,現政権には失望させられることばかり多い.しかし状況が状況なだけに,彼に他に何ができただろうと考えざるを得ない部分もある.今回敢えて正面突破で武藤氏を候補に据えたこの人事案を出してきたことで,日銀総裁選びと暫定税率の問題を上手く乗り切れば,4月以降,ひょっとして本格的にリーダーシップを発揮してくれるのではないかという,淡い望みを抱いてしまったことは確かである.

我が師に関しては,本人は喜んでいるのだろうし,何はともあれ御武運をというしかない.

ヒラリー・クリントン vs オバマ

この争いは極めて大雑把に言うと

 ヒラリー支持:ヒスパニック,(中年以上の)女性
 オバマ支持:黒人,若者の全般

という分類になる.オバサンと若者が仲が悪いかどうかはさておき,黒人とヒスパニックは,まあ仲が悪いと言ってしまって良いのかも知れない.もう一つ重要なのは,民主党の中にすら(傲慢だという理由で)ヒラリーを嫌いだという層が一定数いるという点である.

オバマが民主党の候補者選びに勝ったときに問題となるのは,

1.年末の大統領選挙まで時間が空くので,今のオバマ・フィーバーは続かない可能性が高い.
2.副大統領候補を誰にするか?
3.オバマ自身の政策手腕(特に経済関係)が全くの未知数であること.

の三点である.2も3も重要だが,これらの点は最終的にはすべて1の問題に帰着する.

民主党が鉄板で大統領選に勝つ方法は,大統領候補ヒラリー・副大統領候補オバマの組み合わせで,これなら共和党候補が誰であっても勝てただろう.このまま行くと民主党の候補者選びはオバマが勝つのだろうが,その場合,副大統領候補にヒラリーを据えるのは難しい.したがって今のままなら,私は最終的には共和党のマケインが大統領になると思う.