最近またFTPLについて聞かれたので、昨年シカゴであったコンファレンスのリンクを貼っておきます。コンファレンスの趣旨としては「みんなFTPLバカにするけど、僕たち負けないもん」っていうことかと。逆に言うとあちらの学界の大勢は、Harald
Uhligの発表内容に近いのではないかと。
https://bfi.uchicago.edu/events/next-steps-fiscal-theory-price-level
Friday, February 24, 2017
Wednesday, January 04, 2017
Tokuo Iwaisako Best of 2016
Albums:
- Christian McBride trio / Live at the Village Vanguard, Mack Avenue.
- Go go penguin / Man Made Object, Bluen.
- Joshua Redman & Brad Mehldau / Nearness, NONES.
- Radiohead / A Moon Shaped Pool, XLREC.
- Paul Simon / Stranger to Stranger, Concord Records.
- Christian McBride trio / Live at the Village Vanguard, Mack Avenue.
- Go go penguin / Man Made Object, Bluen.
- Joshua Redman & Brad Mehldau / Nearness, NONES.
- Radiohead / A Moon Shaped Pool, XLREC.
- Paul Simon / Stranger to Stranger, Concord Records.
Compilations:
- Bruce Springsteen / The Album Collection vol.1 (1973-1984), Mastered for iTunes.
- きゃりーぱみゅぱみゅ / KPP BEST, ワーナーミュージック・ジャパン.
- Bruce Springsteen / The Album Collection vol.1 (1973-1984), Mastered for iTunes.
- きゃりーぱみゅぱみゅ / KPP BEST, ワーナーミュージック・ジャパン.
先進国の長期的な経済成長の行方
米国をはじめとする先進国の長期的な経済成長がどうなるかに関しては、研究者の間でも意見が大きく分かれていて、Robert Gordon
(Northwestern)は昨年出版した著書の中で、かなり悲観的な見方の著書を示したが、一方でErik Brynjolfsson
(MIT)のような反論もある。両者の見解とも、TED
talkで字幕付きのプレゼンが視聴可能。
で、大新聞の編集委員が、そういう本物のプロ達の論争を一切無視して、こんな感覚的な悲観論を語っていて良いんですかね?
経済成長は永遠なのか 「この200年、むしろ例外」
経済成長は永遠なのか 「この200年、むしろ例外」
Summers on Trump’s Carrier deal
空調設備メーカーのキャリア(Carrier)は、昨年インディアナポリスにある工場での生産をメキシコに移すとアナウンス。その後、トランプが次期大統領に当選すると、撤回して、国内で生産を続け雇用を維持することでトランプ氏と合意。しかし良く調べると、キャリアの親会社は航空機エンジン・軍事・宇宙産業等の企業を傘下に抱えるユナイテッド・テクノロジーであり、連邦政府とのビジネス上の関係は極めて深い。したがって、次期大統領とインディアナ州元知事でもあるペンス次期副大統領の多少無理な要求を受け入れるのにさほど躊躇はなかったはず。
Larry Summersが一生懸命くさすまでもなく、要するに政治ショー。
https://www.washingtonpost.com/news/wonk/wp/2016/12/02/why-trumps-carrier-deal-is-bad-for-america/?utm_term=.9c8f29ad9664
Larry Summersが一生懸命くさすまでもなく、要するに政治ショー。
https://www.washingtonpost.com/news/wonk/wp/2016/12/02/why-trumps-carrier-deal-is-bad-for-america/?utm_term=.9c8f29ad9664
Monday, June 27, 2016
Brexit雑感3
アホな国民投票の結果だとは思う。が、日本にとっての最大の教訓はそこではなくて、貿易・投資の国際化の進展と移民の増加がもたらす経済的な恩恵が
確かに存在する一方で、それに伴って発生する国内のskilled-laborとunskilled-laborの格差の拡大を、政治的にどうやってマネ
ジメントしていくかということを、本当に真剣に考えなければいけないということだろう。
この点について西欧諸国のインテリ・富裕層は、今まで自分たちはうまく立ち回ってきたと自負していたのだろうが、その自負はここ最近の自国民のイスラム過 激派によるテロやBrexitによって、危機に瀕している。じゃあ日本は移民を入れなければ良いのかというとそうではなくて、「移民」のところを「ICT 技術による生産性の上昇」に置き換えても、基本的には同じ問題が発生する。
この点について西欧諸国のインテリ・富裕層は、今まで自分たちはうまく立ち回ってきたと自負していたのだろうが、その自負はここ最近の自国民のイスラム過 激派によるテロやBrexitによって、危機に瀕している。じゃあ日本は移民を入れなければ良いのかというとそうではなくて、「移民」のところを「ICT 技術による生産性の上昇」に置き換えても、基本的には同じ問題が発生する。
Brexit雑感1
直前に「残留」優勢を予想していた世論調査が、まず眉唾。あの頻度で世論調査を繰り返せるということは、調査対象サンプルのバイアスに物凄く気を配っているとは思えない。だとすれば、回答者は都市部のインテリに多少なりとも偏っていたはずで、ということは自然と残留派優位にバイアスがかかっていたのでは?
それを鵜呑みにして、マーケットの連中はポジションを取り行っていたはずなので、市場のダメージはかなりでかいだろう。
Tuesday, October 13, 2015
Angus Deaton receives Nobel Prize in economics
と言う訳で、今年のノーベル賞はAngus Deaton。
消費で括るならRobert Hallと一緒でも、不平等の経済分析で括るならAtkinsonと一緒でも良かったと思うけど、逆に言うと守備範囲の広い大物なので、非常に納得できる人選・授賞だと思います。
彼は学術論文・学術書を書くにあたって、非常にeffectiveな文章を書く人だと思う。Understanding Consumptionという本は、出版されたのがアメリカの大学院で勉強を始めた直後だったので良く読んだ。白状すると、最近になって自分の論文で題名をパクったことがあります:"Understanding the decline in Japan's saving rate in the new millennium" Japan and the World Economy (2012)。
Hillary Clinton on TPP
ヒラリーがTPPに関して"As of today, I am not in favor of ..."と発言した事を受けて、FTや日経までが彼女を大々的に批判し始めた。いやみなさん、真に受けるんですか? 言い回しからして、後で発言を修整する気満々なことがミエミエじゃないですか。と、思っていたらMankiwが(彼はRepublicanなので相当辛口だが)まさに私の思っていた通りの事をブログで書いていた。以下は、核心部分についての私の超訳:
「ではクリントンを支持しているエコノミスト達は、彼女に対する支持を撤回し始めるのだろうか?それは疑わしい。私の推測では、彼らのほとんどは、彼女の現在の発言を信じていないだろう。彼らは、彼女がいったんホワイトハウスに戻ったら、彼女の夫がまさにそうであったような貿易協定に対して中庸な態度に戻ると予想している。言い換えれば彼らは、彼女の発言が信用できないでことを計算に入れている。」
無論この議論の前提には、ほぼ100%のエコノミストが自由貿易を、したがってTPPを指示していると言う背景がある。
まあ個人的には、共和党は歴史的に自由貿易擁護の立場であるにも関わらず、その大統領候補指名レースのトップランナーであるDonald Trumpが、真っ向からTPPを否定していることの方が、よっぽど懸念を抱かせると思う。
Tuesday, March 10, 2015
日本の財政と安全保障の関係
この『日本は「戦争をできる国」にはなれない』という文章は,土居さんなので「絶対に財政再建が必要」という結論がまずありきで,その上で東洋経済の特集(『テロと戦争』)にあわせて書いたので,こういう議論になったんだろう.しかし経済学の議論としては良くても,安全保障の議論としては相当に中途半端だ.ここでの暗黙の前提は「日本から突っ掛からなければ戦争は起こらない」というものであり,逆にその前提を取り除いて「日本が良い子にしていても,近隣国から仕掛けられる可能性は否定できない」と認めてしまえば,我が国の財政がそんなに逼迫しているなら,いっそ核武装してしまう方が安上がりで,戦争抑止力としてのコストパフォーマンスは一番高い,というロジックだって成り立ち得る.
国内の不平不満をそらすために,為政者が国外の敵に目を向けさせるために戦争を起こすのは世の常であり,日本も少子高齢化が進んで経済・財政状況がどんどん悪化して行けば,そういう局面が出てこないとは言い切れないのは事実である.しかし今後50年を考えれば,より急速に少子高齢化が進み,不平等がより拡大して,国民の不平不満が蓄積して行く可能性が高いのは,どう考えても東アジアの近隣諸国の方だろう.つまりは,日本がパールハーバーを繰り返すことを心配するよりは,パールハーバー的に周辺国から仕掛けられないようにするにはどうしたら良いか,仕掛けられたときにどうやって上手くいなせば良いのかを考える方が,よほど大事な問題だろう.
だからどうしろいう名案の解決策が,いまの私にある訳ではない.ただ経済原理を踏まえない安全保障論はクソだが,シンプルな経済や財政の議論だけで安全保障の問題が片付くほど簡単な訳は無いでしょう,ということは強調しておきたい.
Friday, January 30, 2015
Favorite Music CDs in 2014
- Robert Plant / Lullaby and... The Ceaseless Roar / Nonesuch
- Fred Hersch Trio / Alive at the Vanguard (2012) / Palmetto
- Craig Handy / Craig Handy & 2nd Line Smith / Masterworks
- Jason Moran / All Rise: A Joyful Elegy for Fats Waller / Blue Note Records
- Dream 5 / ようかい体操第一 / itunes
- Idina Menzel / Let it go / itunes
Monday, December 29, 2014
2013年度の家計貯蓄率はマイナス
Sunday, November 30, 2014
買われるが読まれない本
Kindleでダウンロードした本の最後にマーカーを引いた(ハイライトした)ページのデータというのがあるそうで,Ellenbergという数学者はこれをHawking indexと呼んで「みんな買って本棚に置いておくが,ほとんど読んでない本」の尺度として使っている.無論,ベンチマークは『ホーキング,宇宙を語る』.WSJの記事によると,経済学ではカーネンマンの『ファスト&スロー』ですら『ホーキング,宇宙を語る』と同じレベル(本全体の6.8%).もうすぐ翻訳が出るPiketteyの『21世紀の資本』に至っては,ホーキングをはるかに下回るぶっちぎりの最下位(全体の2.4%!).「Pickettyが流行っているらしいから買わなきゃ」と思っている人は,とりあえずエコノミスト誌(今年の8/19号)の深尾先生・森口先生の論説を読んで見てからにしてはどうでしょうか.
http://online.wsj.com/articles/the-summers-most-unread-book-is-1404417569
Tuesday, November 11, 2014
黒田バズーカ#2:その2
ついでにNYの証券会社にいる友人(フランス人)に「Kuroda Bazooka#2」は,Wall streetでどういう受け取られ方をしているんだとメールしたら,Let me look into itと言ってからしばらくして「みんなあんまり関心ない」という答えが返ってきた。彼らの大半は中間選挙の行方に気を取られていて,ドル高(円安ではない)の進行は,QEからの脱出と米国景気の相対的な好調さの自然な反映だという認識らしい。要するに日本で騒いでいるほど,海外では円安に関心を持たれている訳ではないってことですね。確かに他の通貨の対ドルレートを見ると,円安というよりドル高だしね。
黒田バズーカ#2と実質実効為替レート
定期健診の際に打った麻酔が効きすぎてまったく仕事にならなかったので,先週の金曜の午後,家でグテグテしながら直近の円安進行後の実質実効為替レートの水準を計算してみた。かなり大雑把な計算だが,とりあえず9月時点での実質実効レートに,その後の名目の円ドルレートの変化率をぶっかけるとこのグラフのようになる。黒田バズーカ#2直前の実質実効レートは,ほぼプラザ合意直前およびリーマン直前の水準で,バズーカ発射後は1982,83年頃のFrankelがdazzling dollarと呼んだ超ドル高の水準くらいである。これを見ると,国内インフレ率に大きな変化がない限り,短期的には118円くらいまでは行くかもしれないが,120円以上の超円安が発生するとはあまり思えない。
Tuesday, October 07, 2014
アベノミクス再考
8月の初めに発表した、外人さん向けのアベノミクスの解説を論文(エッセイ?)にした原稿を、主催者に提出した。自分ではニュートラルなつもりなのだが、米国でアベノミクスの話をすると、お前はなぜそんなに悲観的なんだという顔をされ、逆に日本では自分の考えていることを丸出しにすると、かなりの楽観主義者だとみなされる傾向にある。
で、2ヶ月前の発表から原稿の完成までに、景気に関してはかなりネガティブなニュースが続いたので、以下はそれに関する雑感:
1.「消費増税」というけれど、1989年の消費税導入は所得税の恒久減税とワンセット、97年の3%から5%への税率引上げでは所得減税が先行し、景気が回復するのを待ってやっと引き上げたという経緯がある。つまりここまでは、日本の税制が直接税(所得税)にウェイトを置いたシステムから、間接税(消費税)にウェイトを置いたシステムに移行していくプロセスに過ぎなかった。今回は、事前に景気対策で点滴を打っておいたとはいえ、家計にとってのネットの恒久的な増税の大きさでは89年・97年を大きく上回っているはず。私なんか、よくこの程度の消費の落ち込みでおさまっているよな、と思うんですが、みなさんどういう物差しで話をしているんでしょうか?
2.消費税引上げを1年先延ばししたとして、何が起こるか? 将来への負担の先送りとか言う前に、マーケットで何が起こるか考えた方が良いと思うのだが。アベノミクスが、特に海外の投資家に高く評価された理由は、単なる緊縮政策austerityでも、単なるオールド・ケインジアンでもなく、「当面の経済成長率を引き上げつつ、長期的には財政再建にコミットする」というバランスを追求したからである。無論、1年先延ばしして劇的に景気回復すればそれもありだろう。しかしダメだったのでもう1年、またもう1年ということになれば、金融市場は安倍政権を見放すだろう。というか、そもそも政府関係者が願っているほどには、マーケットは自民党政権の財政再建へのコミットメントを信用しているはずがないので、景気が悪くなるとすぐ注射をうちたがる古い自民党に首相が引きずられていると感じた途端に、株価は大幅下落し、円安が大きく進行するだろう。消費税引上げの先延ばしを主張している人たちは、「今そこにある」マーケットのリスクをちゃんと分かっているのだろうか?
Monday, July 14, 2014
2014年W杯ベスト11
個人的ベスト11
GK:ノイアー(ドイツ)
DF:ラーム,フンメルス,ボアテング(ドイツ)
MF:クロース(ドイツ),マスチェラーノ(アルゼンチン)
ハメス・ロドリゲス(コロンビア),A.サンチェス(チリ)
FW:ミュラー(ドイツ),メッシ,ディマリア(アルゼンチン)
次点:シュールレ(ドイツ),ロッベン,ブリント(オランダ)
ドイツ vs アルゼンチン 決勝
準決勝が両方とも残念な試合だっただけに,どうなるかと思ったが,ポゼッション=ドイツ vs カウンター=アルゼンチンという組み合わせがはまって,非常に緊張感がある良い試合になった.延長後半になって,最後やはりアルゼンチンの守備がへたってきたところに,シュールレとゲッツェという交代枠で入った若手が決めて,結局は大方の予想どおりの結末になった.
ベストゲーム: ドイツ vs アルゼンチン 決勝
ベストゴール: ファンペルシー オランダ vs スペイン 44分
PS メジャーなスポーツの大会では,大昔はQueenのWe Are the Champions,ここ最近はWhite StripesのSeven Nations Armyが定番だったが,これからしばらくはPharrell WilliamsのHappyがはやるのかしらん?
Sunday, July 13, 2014
移籍情報まとめ
スアレス: リバプール → バルセロナ
A.サンチェス: バルセロナ → アーセナル
ディエゴ・コスタ: A.マドリー → チェルシー
セスク・ファブレガス: バルセロナ → チェルシー
スアレス: リバプール → バルセロナ
A.コール: チェルシー → ローマ
マンジュキッチ: バイエルン → A.マドリー
ブラジル vs オランダ
開始直後にチアゴ・シウバがロッベンを倒し,PKを与えてイエロー.その後,15分ほどでブリントの2点目が入ったところで,もう見る気が失せて,そばにあった「鉄腕バーディー evolution」を読み返していた.さすがに,ドイツ戦と同じ失敗を繰り返されてもねえ.「サッカーの怖さ」とか言われても,こうなってしまうと,やはりブラジルの,特に中盤のタレントが枯渇していたと考えざるを得ない.本当にワールドクラスと言えるのは,ネイマール,チアゴ・シウバと両サイドバック,かろうじてオスカル.ダビド・ルイスはフリーキックは凄いが,CBとしては守備が軽すぎる.ボランチの2人,パウリーニョとルイス・グスタポは,少なくとも今回のW杯では何かが特に優れているとは思えなかった.かつてのドゥンガ,マウロ・シルバ,エメルソン,ジウベルト・シルバといったブラジルの名ボランチと較べたら,いかにも凡庸.アタッカー陣も,ロマーリオ,ロナウド,ロナウジーニョ,リバウドといったレジェンドと比較になるのがネイマールだけで,しかも攻撃の核になるにはいくらなんでも若すぎる.メンバー選びの失敗とか,そう言うレベルの話ではないような気がする.基本的にタレントが足りない.決勝は,まあ普通に考えればドイツでしょう.
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